【ダンジネスクラブ解禁】にぎわうフィッシャマンズワーフのクラバー

公開日 : 2021年01月18日
最終更新 :
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▲蟹の仕掛け

2021年1月11日朝8時に、ダンジネスクラブの仕掛けを海底にドロップ~。1月13日朝8時に引き上げるという漁師さんたちの紳士協定に則り、週末ようやくサンフランシスコは蟹でのにぎわいとなりました。

例年は11月の第2週目がダンジネスクラブの解禁なのですが、今年も鯨たちがちょうど漁場の辺りを周回していて、自粛してクリスマスには何とかと思っていました。アメリカはクリスマスにもターキーを食べる習慣があります。しかし港町サンフランシスコは、ちょうどダンジネスクラブが解禁となるので、クリスマスはダンジネスクラブを食べる家がけっこうあります(ターキーに比べて手間もかからないしね!)と思っていたら、取引価格の交渉が難航し、結果年越しになってしまいました。今年は$3中頃の取引価格で落ち着いた模様

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▲サンフランシスコ名物の蟹(の看板)

蟹と言えば、"フィッシャーマンズワーフ"。とにかく行ってみました。

ここのところ、気温が20℃まで上がり冬(雨季)とは思えないほど天気がよくて、半袖で十分、歩くと汗ばむほどです。

実は3連休だったMLKJr Day 週末

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▲シーフード屋台

シーフード屋台(Crab Stand)の列がすごかったです。天気がいいのもわかるんですが、1月の第3週目の月曜日が、マーティン・ルーサー・キングジュニア・ディー(Martin Luther King Jr Day)で連休だったんですよ。

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▲蟹のゆで釜

蟹の看板脇には、これまたサンフランシスコの観光名所にもなっている"シーフード屋台(Crab Stand)"があります。オープンしているクラブスタンドの蟹をゆでる釜からは、ゆであがった蟹が順番に並べられていました。きれいに割ってくれる蟹の料金はマーケットプライス、1lb(1lb≒454g)あたり$15と張り紙がありました。ダンジネスクラブの重さは2lb前後なので、$30前後になりますね(蟹味噌部分はきれいに洗い流してくれますよ)

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▲にぎわうスタンド前

クラブスタンドが全店オープンしているわけではありません......

【オープンしているクラブスタンド3軒】

*The Crab Station at Fisherman's Wharf #2

*Sabella & LaTorre #3

*Nick's Lighthouse

市民クラバー(Crabber)繰り出す

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▲市民釣場

一方、市民レベルの"クラバー(Crabber/蟹漁師)さん"は、穏やかな連休の1日を「Municipal Pier(市民の桟橋)」で過ごしていました。

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▲桟橋の先っちょ

フォートメイソン脇から伸びている桟橋。

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▲ゴールデンゲートブリッジ

ゴールデンゲートブリッジがきれいにみえます。

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▲アルカトラズ島

沖合のアルカトラズ島もよく見えます。

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▲クラバーその1

いました! クラバーさん。このふたり、仕掛けを投げ込む姿に気合を感じました。

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▲クラバーその2

黄色いロープ、海中には仕掛けがあります。しかしクラバーさんペアはアルカトラズ島を眺めてのんびり蟹待ち。

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▲仕掛け

蟹の仕掛けですが、プロのクラバーが使うようなステンレスのワイヤー製のクラブポットではなく、ビニールネット製の折り畳み式を使います。餌は"鶏肉"。スーパーに売ってるバリューパックです。フィッシャマンズワーフには、セーフウエー(Safeway)という大型スーパーがあるので、そこで買ってくればいいのです。鮮度は求めないから見切り品(20~50%引き)で十分。それを何切れかをネットの仕掛けに入れるんですが、潮の流れで肉が出てしまうのを防ぐために、結束バンドで固定しておく。止めやすいように足の肉を買うといいです。しっかりとロープにくくりつけてドボンと海に投げ込み、30分くらい待つ。なぜ鶏肉なのかといえば、最も安い肉だからだそうです。

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▲クラバーその3

30~40分の待ち時間に釣りを楽しむことも可能。バケツの中をチラ見したら豆アジくらいの小魚が入ってました。飲酒や火を起こしたり、BBQ、キャンプは禁止されていますが、スナックやランチを食べながら待っている平和な風景でした。

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▲クラバーその4

引き揚げた仕掛けから取り出した蟹を見せてもらいました。蟹の爪が黒く、甲羅の幅が10cm以上あるのでこれは持ち帰れそうですね。案内を見るとこの桟橋の釣場では釣りの許可証は不要とありましたが、甲羅の幅が4in(1インチ≒2.54cm)以上、白い爪の色の蟹は持ち帰り禁止、35匹までと表示されていました。違反した場合は$650以上の罰金です。魚釣りに関しては許可証が必要なことが多いので、初めて釣りをする場合は事前にチェックしてくださいね。大きな釣り場は近くに許可証を発行するブースを設けていたりします。

商業目的の釣りや狩猟、スポーツフィッシングなどの許可証について、詳しくは⇩をどうぞ!

・カリフォルニア州魚類野生生物局:https://wildlife.ca.gov

今シーズン初のダンジネスクラブ買おうと思い、魚屋さんに出向いたら残念ながら閉店となっていました。

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ショック。コロナ前まではイートインコーナーでハッピーアワーやったり、デリも種類豊富で重宝していたのに......ダンジネスクラブは、ふっくらとした甘味があり、口の中に塩の香りと甘さが広がるおいしさがあります。身もたっぷりあり、とても食べ応えがあります。6月までが蟹のシーズンで、それまでに皆さんが安心してサンフランシスコに来れるようになりますように......

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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