サンフランシスコフリートウィーク2021今年は軍艦4隻集結

公開日 : 2021年10月08日
最終更新 :
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毎年10月の初め、世界中から来場者が100万人以上やってくる、アメリカ海軍のお祭り"サンフランシスコ・フリートウィーク(SF Fleet Week)"昨年はコロナで早々と中止が発表され、今年は、その分、期待がかかっていました。それ応えてか今年は、なんと合計4隻の軍艦がピア30/32、ピア35に接岸。週末は間違いなく混雑するので、一般公開初日にとにかく観てきました。

(Fleet→艦隊、海軍、航空隊、軍隊...の意味があります)

ピア30/32の巨大ドッグ型揚陸艦ラッシュモア

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▲USS RUSHMORE

船内見学ツアーの目玉となった"ドック型揚陸艦ラッシュモア(USS RUSHMORE)"公開時間前からピア30/32のフェンス前に並びました。フリートウィークの見学は全て無料で先着順です。船内には、20人ずつのグループに分かれ、ラッシュモアの隊員さんがガイド役を引き受け、各ポイントには、その部署の隊員が説明をします。

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▲デッキ

3000人以上が生活を共にしている船なので、とにかくでっかい。軍用車両を固定させる為のロープやチェーンも太い。オークランド港に停泊中のコンテナ船と比べてもでっかい。高さもあるのでデッキからベイブリッジがすごく近くに見えました。消火ホースから水を出すアクティビティーでは、レバーがとても硬く女性の力じゃちょっと無理かも。それを髪の毛をシニヨン(お団子状に結える)にした女性隊員が握ると勢いよく水が出て、そのホースの振動に子供がびっくりして手を離してしまうほどでした。

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▲玉入ってないけど本物です!

船内ツアーでは、消防、医療、厨房などの任務についてる方たちが個別話してくれますが、銃器の場所はグループ全員群がるように触り始め、隊員の説明は聞いちゃいない!映画のシーンに出てくるマグナム何とか、シルベスタスタローンが使ったマシンガン、ダイハードで使われたガン...アメリカは銃の社会だなと思ったのが、お父さんが息子に銃の使い方を自転車乗り方みたいに教えていた事「打つ前ここを外して、ここをしっかり握る、今は銃口は人には向けちゃいけないよ」と言った瞬間、目の前の隊員に向かってパン!とやっちゃったその息子君!!グループ静まり返る...

隊員は咄嗟に身構え、体を斜に構えた。まさに訓練の成果?条件反射。身構えた隊員の頬は少し紅潮、グループ全員(恐怖の後の)笑いの渦となったけど、任務についている限りは、実際この状況にもなるんだと実感しました。

(息子君、お父さんにそれなりに怒られる)

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▲船底ドック部分

ラッシュモアの任務は、船底にある特大級ホバークラフトに車両を積んで陸地に輸送する事。ここで案内してくれたのがオペレーターに従事している比較的小柄な方、テレビゲーム結構好きって笑ってた。

USS RUSHMOREの詳しい説明こちら⇩

https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2169901/dock-landing-ship-lsd/

最新鋭すぎて撮影禁止

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▲ピア35

フィッシャーマンズワーフピア39から歩いて2〜3分のピア35。以前は、クルーズ客船のターミナルとして使われていた場所。現在も(コロナ前)時折クルーズ船が接岸し入国の手続きをするので税関(Custom House)があります。

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▲USS MICHEAL MONSOOR

ここに接岸しているのが、最新鋭の駆逐艦"マイケル・モンスール(USS Micheal Monsoor)"軍艦なので窓は少ないですが、殆ど窓がなくコンクリートの壁かビルのようでした。並んでいた時どこに船があるのか?と前の人に聞いてしまったほどです。軍の制服姿の中学生たちが整然と並び見学の順番を待っていました。人伝で聞いたら軍関係の学校でも特別にというわけではないようでした。ここでも長髪の子はお団子結び、みんな少しずつ形が違って、細やかなおしゃれを楽しんでるみたいです。

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▲操縦室

今回4隻のうち船内の撮影が最も厳しかったのがモンスール、司令室は全てブルーのライトで30ほどのモニターにはサンフランシスコ湾は細かく出てました。窓は全くなく朝か夜か分からない。見学者の一人(主に軍艦を撮影しているプロのカメラマン)が、何故禁止なのか聞いたら、情報がリアルタイムに流れて、秘密の部分もあるからとの事。見る人が見たら分かるんでしょ(そーか、だから聞いたのね)唯一と言っていい撮影許可が出たキャプテンがいる操縦室。ここも海図はサンフランシスコ湾でした。

USS MICHEAL MONSOORの詳しい説明こちら⇩

https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2391800/destroyers-ddg-1000/

狂喜乱舞・僕たちの軍艦巡り

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▲僕ちゃん大喜びでついていく!

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▲仲良く二隻並んで停泊

最後は、"誘導ミサイル駆逐艦シャウプ(USS SHOUP)"と"誘導ミサイル駆逐艦ジョン・S・マケイン(USS JOHN.S.McCAIN)"仲良く並んで停泊中。ミサイル駆逐艦だけあって、デッキには沢山の発射口があり、見上げると大人の指以上の太さの玉が入ったマシンガンが設置されていました。ガイド役の隊員の後ろにピッタリくっついていた少年3人(7〜10歳くらい)は、楽しくってしょうがないみたいでした。ここでのガイドは、この船の司令官でした。各場所の説明する隊員の上司なので、間違えないように緊張気味。

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ジョン・マケインは、9月まで横須賀で任務についていて、エベレット基地に向かう途中のようでした(今回一般公開していませんでした)ギフトコーナーにあったジョンマケインの横須賀時代のバッジには、桜や富士山の絵が刻まれていましたよ。急に親近感が湧いてきた(笑)

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デッキのミサイル発射口を覗き込んだり、固定してあった車両に登りついたり、楽しんだ少年たち最後は、強烈な角度の階段。ほぼ直角でしかも足が届かない!(ハシゴを登るのは手が使えるからできた)お父さんに抱き抱えられる僕、隊員に支えられて降りる僕...やはり軍艦のサイズは全て大人サイズだったのを学んだはず、早く大きくなりたい〜

USS SHOUPの詳しい説明こちら⇩

https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2169871/destroyers-ddg-51/

USS JOHN.S.MACCAINの詳しい説明こちら⇩

https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2169871/destroyers-ddg-51/

朝10時から夕方5時過ぎまで、結局1日がかりで、4隻制覇しました。来年のために、覚書として見学の際のちょっとした注意事項を記しました。

*ID持参

*バックパック持ち込み禁止

*お水以外飲食物禁止

*撮影禁止場所あり(軍事施設)

*カメラ三脚禁止(そんな広さない)

*ハイヒール無理(船内の足元はとにかく悪い)

フリートウィーク:https://fleetweeksf.org

船内ツアー:https://fleetweeksf.org/events/ship-tours/

ひょっとして軍関係の施設が多い場所では普通の光景かもしれません。

サンフランシスコもかつては軍の町、軍港だったのですが、今は軍艦を見ることもあまりありません。

なので、このフリートウィークは軍の時代を知ってる年代の方にとっては懐かしい祭りのようで楽しみにしている方がたくさんいます。

また来年10月に開催されますが、その頃には安心して旅行ができていて欲しいと願っています。来年はどんな軍艦が来るか今から楽しみです!

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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