カマアイナ御用達、知る人ぞ知るアジア系食材店"高橋マーケット"

公開日 : 2022年01月01日
最終更新 :
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シリコンバレー北端に位置するサン・マテオ(San Mateo)は、サンフランシスコ中心部から車で30分ほど、サンフランシスコ空港の南にあります。広く見える青空と穏やかで暖かな気候。また古くから日系人やアジア系の方が多く住んでいる町です。

知る人ぞ知る100年企業のマーケット

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▲ハワイと言えばパンケーキ

ハワイと言えば、"パンケーキ"を真っ先にイメージする人も多いと思います。こちらにはハワイブランドのパンケーキミックス、シロップ、ジャムがずらりと揃っています。

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▲"Made in Hawaii"

パッケージのブルーが印象的、プルメリアもあしらい、そして"メイド・イン・ハワイ"にこだわったブランド。この時は、『HAWAIIAN Mochiko Chicken Mix(モチコチキン/ハワイスタイルの唐揚げ粉)$6.95』とデザート用に『Custard Butter Mochi Mix(カスタードケーキの素)$7.95』を買ってみました

Hawaii's Best Hawaiian Haupa (WEBサイト)

高橋マーケットの歴史は古く、1906年創業、100年以上家族経営で続いています。創業者は、和歌山県出身の高橋トクタロウさん。奥様イシエさんと共に、日本の雑貨店として始まりました。二人の息子に恵まれ日系人コミュニティに貢献していました。が、真珠湾攻撃から第二次大戦、日系人は強制収容所に送られます。二世とらる息子さんは、442部隊でヨーロッパ戦線に従軍。

無事復員した後、1950年代〜80年代は日系人コミュニティーの場としても親しまれました。1950年後半サンフランシスコ国際空港が大きくなり、カマアイナ(Kamaaina/ハワイに住んでいる人のハワイ語)の人や、太平洋諸島の人達が、仕事で住むようになりました。ハワイでは簡単に手の入る食材も、メインランドでは入手困難。何とか仕入れてもらえないかとカマアイナの人たちに頼まれハワイ食材の仕入れるようになっていきます。更に中国、韓国、フィリピン、タイの食材も取り扱い、サクラメント方面の小さいアジアブランドも見つけることができます。

当時は日系人の食材御用達の店だったのが、"日本・アジア""ハワイ・パシフィックアイランドフード"のスペシャルな食材店になっています。

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▲スパムむすびのスパムミート

ハワイのコンビニに必ずと言っていいほどある、"スパムむすび(Spam®︎ musubi)"は、ハワイの会社と思っている人もいますが、ミネソタ州の食品会社ホーメル(Homel)社のブランドです。オリジナル以外にも、スパイシーやテリヤキなどの種類があります。(スパムSPAM®︎サイト)また、火山灰の関係で、ハワイの赤い塩と言われているアラエアソルト(Alaea Salt)は、サーモンの身が引き締まり、美味しくグリルできてお気に入りです。(参考サイト)

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▲ビンテージなノベルティー発見!

アサヒビール、キリンビールのノベルティーは大きさが50cmくらいあって、今ではもう配っていませんから、あれがあるたけでお店の歴史が分かります。脇に掲げているノベルティーは、ビッグアイランド(ハワイ島)のブルワリー『コナブルーイングカンパニー/Kona Brewing Co(サイト)

メインランドにも進出しいて、スーパーでも見かけるようになりました(ビール)ハワイっぽいラベルもお気に入りです。

発見したのがマウイのビール『マウイ・ブルーイング(Maui Brewing Co)』(サイト)輸送費もあってややお高めの1本$3.50。パイナップルマナウィート(Pineapple Mana Wheat)とビキニブロンディラガー(Bikini Blonde Lager)を購入。 

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年末のお買い物で賑わうサンマテオには、老舗日系スーパーの槢木(SURUKI Super Market/サイト)があります。ここも日系人社会の食の習慣の一片を垣間見られます。そこからほんのわずかの場所にある高橋マーケットも覗いてみるとどこか懐かしいハワイ&アジアの食材が発見できます。

トクタロウさん始めた日系食材店は、日本に固守せず顧客の為に尽力したことが、4代100年続くビジネスとして継続しているように思いました。

【TAKAHASHI MARKET】

住所:221 South Claremont ST San Mateo,CA 94401

電話番号:650-343-0394

営業時間:月〜土9:00〜18:00 日11:00〜15:00(休む事もあるので要確認)

URL:https://takahashimarket.com

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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