最後の見納め、グレーシャーポイント

公開日 : 2021年11月16日
最終更新 :
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△Glacier Pointから見た夕闇のヨセミテ渓谷。空には北斗七星、岸壁にはクライマーのビバークの灯。

ヨセミテ国立公園のグレーシャーポイントへの道が、来年2022年は大規模改修で通行止めになります。先月末の嵐での雪が解けて再開通したのでさっそく訪問してきました。まもなく本格的な雪が降ると道路は閉鎖になるので、多分これが今年最後、そして次に行けるのは1年半先の再来年2023年の5月になりそうです。

2022年にヨセミテの訪問を計画されている方は、2022年はグレーシャーポイントまで車で行けなくなるのでご注意ください。フォーマイルトレールで歩いていくことは可能ですが、片道3時間近くかかります。

新型コロナの影響で旅行がままならない感じですが、流行がおさまったらぜひヨセミテ国立公園を訪問なさってください。

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△しばらく見納めとなるグレーシャーポイントからの景色

今回は到着して真っ先にグレーシャーポイントに向かいます。ベテランズディ(戦没者記念日)の4連休の中日のため、この時期にしては多めの人出でした、

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△ハーフドームの頂上には、ハイカーの姿がちらほら。

ハーフドームのワイヤーはいまだ敷設されているようで、頂上には登頂者の姿が見えていました。

今回は、このあといったん渓谷におりてランチを食べて再び戻る予定です。

ヨセミテビレッジで遅めのランチを食べて、再びグレーシャーポイントを目指しました。片道約1時間です。

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△エルキャピタン全景。下の写真は赤で囲った部分の拡大。

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途中でエルキャピタンの真下を通ります。多くの人が見上げていたので、私も立ち寄ってみました。夕日をうけた岩肌に何組かのクライマーたちを見ることができました。今夜のビバークの準備をしているようでした。

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△バレービューでの夕陽に輝くエルキャピタン

バレービューでは、夕陽に赤く染まったエルキャピタンを見ることができました。16:40頃。今日の日没は午後5時頃です。

グレーシャーポイントに着く頃には陽もとっぷり暮れて、空には星が輝き始めていました。このブログの最初の写真は到着直後に撮ったもので、渓谷の周回路には家路を急ぐ車の列がきれいでした。空には薄っすらと北斗七星、対岸の岩壁にはビバークするクライマーたちのランプに灯がそこかしこに見えています。思いのほかたくさんのクライマーがいるのにびっくりです。

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△グレーシャーポイントから見えた天の川を飛ぶ白鳥

天の川と白鳥が見えています。雨期に入っていたので、晴れてはいてもうっすらと水蒸気が空を覆っていて月明かりがそれを照らしているためか、星の写真にはイマイチな感じです。

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△ムーンボウの架かったヨセミテ滝。Nov 13,2021, 19:23

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△ムーンボウのかかったヨセミテ滝の拡大

夜空を楽しんでグレーシャーポイントを離れる最後にもう一度ヨセミテ渓谷の写真を撮ったのがこれ。予想だにしていなかったのですが、月齢9の弱い月明かりでヨセミテ滝に虹(Moonbow)が架かっていました! 帰宅後の現像中に発見^^

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△夜のトンネルビュー

途中でトンネルビューにも立ち寄り。空の中央に見えているのは、プレアデス星団(スバル)です。

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△夜のエルキャピタン

最後に訪問したエルキャピタン。クライマーの人たちはもう眠っていたのか、少ししかビバークの灯りは見えなかったです。

今回は初めて夜のヨセミテ渓谷を訪問してみました。意外な発見も有あったりで楽しかったです。皆さんも機会が有ればぜひお試しください。星の写真を撮るには、丈夫な三脚とデジカメがあるといいです。

星空撮影のヒント

1. 広角レンズ(今回は20mm使用)

2. ISO1600

3. 絞りF2.8

4. シャッタースピード 8秒

5. ソフトフォーカスフィルターを使用すると明るい星が大きく写る(今回未使用)

6. WB:4000K

7. Liveviewで拡大してマニュアルでピントを合わせテープで固定。

8. 手振れ防止:Off

9. シャッターレリーズ(またはリモコン)使用

10.撮影後現像ソフト(Adobe Lightroomなど)で仕上げ

筆者

特派員

テッド@サンフランシスコ

2000年よりサンフランシスコ近郊で生活。定年後はサンフランシスコを起点に日本からの訪問者のご案内をしています。

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