非常事態宣言から2週間経過。サンフランシスコ2020年3月上旬の様子

公開日 : 2020年03月13日
最終更新 :
筆者 : Katie M

新型コロナウイルスの影響を受けて、サンフランシスコ市が非常事態宣言を発令したのが2020年2月25日。それから1週間後の3月4日にロサンゼルス市と共に、カリフォルニア州全域に非常事態宣言が発令され、異例の事態が続いています。

今回は前回お知らせした2月29日以降のサンフランシスコの様子をレポートします。

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いきなり品不足が発生!

前回取材した2月29日の時点では、スーパーには通常通りの品揃えがあったものの、その週末に市民の多くが買い溜めを行い、日曜日になる3月1日には店頭から多くの商品がなくなる事態となりました。

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日曜日にトレジョに行ってみると、いつもはところ狭しと並べられている商品棚がスカスカの状態に......。おもになくなっているのが、乾燥パスタ・乾燥豆・缶詰などの保存食の数々。前回推し商品だったハンドサニタイザースプレーも跡形なく消えていました。

いつも見慣れているトレジョとまったく違った様子は、異様な光景として買い物客の不安を煽り、買い込みをますます促進させる事態に。同じくコストコやホールフーズなどでも品不足となったお店の状態が報道されるようになりました。

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ただしさすが仕事が早いトレジョさん、3月4日の時点でほぼ食材が陳列棚に戻ってきていました。トイレットペーパーなどの品切れも今のところありません。

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3月上旬の時点で手に入りにくいのは、もともと最初から流通の少なかったマスク類をはじめ、風邪薬関係・ハンドサニタイザーなど。日用品や日常的に必要な野菜や果物などは普通に購入ができます。

アマゾンなどで品薄のハンドサニタイザーなど、不当に値上がりした商品の販売が問題視されるようになったのも3月5日あたりです。

オークランド港に停泊したクルーズ船「グランド・プリンセス」

このように品不足が問題視されるなか、感染の疑いがある「グランド・プリンセス」クルーズ船がサンフランシスコの港に向かっているというニュースが入ってきたのも3月5日。

同じクルーズを使用し、下船した乗客の中から感染者が出たこと、クルーズ内に20名程度体調の悪い乗客がいることから目的地を変更して、最終港であるサンフランシスコ港に停泊する事態となりました。

3500名もいる乗組員と乗客の中、わずか100程度のテストキットが配布され、46名が感染テストを受け、21名の感染が発覚。

数日ベイエリアを旋回したあと、3月9日にオークランドの港に乗り入れ下船作業がはじまりました。この作業は3月11日の時点でも続いています。

街中の様子

3月に入ってからは、自宅勤務を推奨する企業が増えており、以前ほどの通勤ラッシュがなくなりました。通勤時間であっても自転車や車の数が多くなく、比較的空いている印象です。

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ちなみに昨日(3月10日)行ったトレジョでは、店頭の推しアイテムとして売れ筋商品であろう保存食が多く販売されていました。また来週も引き続き現在の様子をお知らせします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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