7月中旬。秋学期のリモート授業が決定したサンフランシスコ

公開日 : 2020年07月17日
最終更新 :
筆者 : Katie M

2020年7月5日に、1日の新規感染数が 7万人台にまで到達したアメリカ。先週のコラムでもお伝えしたようにカリフォルニア州の新規感染者数も相変わらず増え続けています。経済再開になかなか目処が立たないサンフランシスコ、今週の様子をレポートします。

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ブリード市長の検査結果は陰性

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先週お伝えしたサンフランシスコの市長ロンドン・ブリードの検査結果は、翌日7月9日に陰性であることが発表されました。このことを伝える上で市長は「陽性が判明した場合は、症状の有る無しにかかわらず、自宅隔離を行うこと」と強く訴えています。

来学期の教育方針が決定

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7月15日にサンフランシスコの統一学区(SFUSD)は、来月8月17日から始まる秋学期はリモートで行うことを発表しました。ニューヨークなどでも秋から始まる新学期をどのように対処するのか、今後数週間の感染状況で判断することになっていますが、このサンフランシスコの決定は全米でも先駆けとなった形となりました。

これによって、サンフランシスコ市の生徒は、秋学期が終わる12月まで引き続き自宅で授業を受ける形となります。

カリフォルニア州の新規感染がまた増加!

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先週もお伝えしたカリフォルニア州の新規感染者数は、まだまだ増え続けています。6月中旬までは、1日における感染者数は3000人前後と安定しており、カーブのフラット化に成功した感じでしたが、後半になってから4000人前後に増え、6月30日の時点で7939人を記録。さらに7月8日の時点で、これを上回る9500人という数が報告されました。

今週は、7月14日の時点で新規感染者数が1万人を突破し、史上最多に。この事態を受けて州知事は州全域でレストランやワイナリー、映画館などの娯楽施設の営業停止を発表。同じくバーやパブなどは屋内・屋外ともに営業停止が決定しました。

加えて、感染警戒対象の31郡では、スポーツジムや教会、オフィスやヘアサロンなどの屋内施設の営業も停止となりました。サンフランシスコは現在のところ、この感染警戒対象には含まれていません。ただしこの感染警戒対象の地域は日々変わるため、詳しい情報はこちらのウェブサイトを参考にしてください。

全米を通してマスク着用が徐々に浸透

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今週はマスク着用に対して徐々に全米を通して意識が変わってきた週でもありました。アメリカでは個人の自由の選択としてマスク着用を拒む人も多いのも現状ですが、トランプ大統領がマスコミの前にマスクを着用して登場した7月12日を境に状況は徐々に変わってきました。7月15日は、大手スーパー「ウォルマート」と「サムズクラブ」が、来週からマスク着用の義務化を発表。

すでに「スターバックス」や「コストコ」などでも全店舗において、マスク着用の義務づけを発表しており、今後このように企業によるマスク着用の規制が増えていく予想です。自治体でのマスク着用が義務づけがされていない地域でも、このようにスーパーやカフェが規則を導入することにより、マスクの着用を余儀なくされる風潮に変わりつつあります。

サンフランシスコの新規感染状況について

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先週もお伝えしたように、サンフランシスコでも新規感染者数の増加が6月下旬から目立つようになりました。過去2週間において新たな感染者の数は1048人。これは1日数が平均74人で、減少する傾向はまだ見えません。

6月29日に営業の許可が下りるはずだった美容院やネイルサロン・同じく7月13日に予定されていたレストランの室内での飲食も延期となったままです。全米でも感染における取り組みを早めに行い、マスクの着用率も高いサンフランシスコですが、残念ながら減少には繋がっていません。

最後に

このコラムを書いている7月16日現在、LA timesの統計によると、サンフランシスコの感染者数は4860人、死者数51人。先週の感染者数4145人、死者数50人に比べて、715人の増加となっています。先週の増加は426人だったため、今週はさらに多くに人数が感染していることになります。

なかなかいいニュースをお知らせできないのが現状ですが、来週も引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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