7月下旬。依然として感染者数が増加するカリフォルニア。サンフランシスコの様子をレポート

公開日 : 2020年07月24日
最終更新 :
筆者 : Katie M

アメリカの新型コロナウイルスによる死亡者数が、2020年7月22日に1000人を上回ると同時に、カリフォルニア州の感染者数が、あのニューヨーク州の合計感染者数を上回った今週、アメリカはコロナ感染拡大に歯止めが利かない状態です。今週のサンフランシスコの様子をお伝えします。

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感染拡大が止まらないカリフォルニア

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先週のコラムでカリフォルニア州の新規感染者数が増加していることをお伝えしましたが、今週もその増加に歯止めが利かず、LA Timesの統計によると昨日7月22日は史上最多の1万2063人を記録しました。最も多いのがロスアンゼルス郡で、続いてセントラルバレー南部に位置するカーン郡、オレンジ郡の東にあるリバーサイド郡となっています。

ロスアンゼルス市長はこの感染拡大を受けて、7月20日に「再度、自宅待機令を発令する瀬戸際まで来ている」とコメントしています。

増え続ける全米の死者数

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カリフォルニアだけでなく、フロリダやテキサスなど南部の州を中心に感染者数は増加しており、アメリカ全体の死者数も増加しています。

3月のピーク時の2500人前後に比べて1日の死者数は少ないのですが、7月22日は4月後半のピーク時を過ぎてからは最多の1200人超えに。死者数が多い州は現在のところはテキサス、フロリダ、カリフォルニアの3州。続いてジョージア州やサウスカロライナ州で増加しています。

このような状態のなか、トランプ大統領は数ヵ月ぶりに会見を開き、公式にマスク着用を推奨しました。ただし、全米規模でのマスク着用義務の発令は行わない、とのこと。

カリフォルニア州の警戒地域に追加されてしまったサンフランシスコ

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サンフランシスコでも感染者数の増加がここ数週間続き、ついに7月17日の時点でカリフォルニア州の感染増加にともなう警戒地域に仲間入りしてしまいました。

ブリード市長はツイートで「2000人から3000人に増加するのに38日、4000人から5000人に到達するのにはわずか13日しかかからなかった」と警鐘を鳴らしています。

経済再活動に関しては先週と変わらず、延期の状態のままです。美容院やネイルサロンの営業は延期のまま、そしてレストランの屋内での飲食もまだまだといった状態です。

サンフランシスコ市内の様子

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3月中旬のロックダウン直後、サンフランシスコではスーパーでは個人のエコバッグの持ち込みが禁止され、買い物を終えるとレジで紙バッグが無料配布されていました。この度、物を介しての感染確率は低いというCDCの見解をもとに、7月15日から無料配布が中止となり、再びエコバッグの持参が必須となりました。

このエコバッグは店員やレジカウンターに接触しないことを条件に使用する形で、レジカウンターでは使用せず、会計を済ませたあと各自で袋詰めをする形となります。これに加えて、レジ袋の料金が従来までの10セントから25セントに値上がりしました。

現在スーパーでは、購入品はレジを通したあとそのままバスケットやカートに戻され、出口付近で自分が持参したエコバッグに詰め替える形式が取られています。

最後に

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このコラムを書いている7月23日現在、LA timesの統計によると、サンフランシスコの感染者数は5564人、死者数55人。先週の感染者数4860人、死者数51人に比べて、704人の増加と相変わらず高いままです。状況はここ数週間変わらないまま、夏も後半に差しかかろうとしています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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