感染者の増加が続くアメリカ。サンフランシスコの様子をレポート

公開日 : 2020年07月03日
最終更新 :
筆者 : Katie M

2020年7月1日に、1日の新規感染数が 5万2000人とパンデミックが始まって最多数を記録したアメリカ。経済の再開が始まったことと、若い年齢層を中心に盛んにデモ活動を行ったことが要因と考えられます。この連日の感染者数の増加に、米感染研究所のファウチ所長も「このままでは新規感染が1日10万人になることも起こりえる」と6月30日に警告を出しました。

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不安定な状態が続くアメリカですが、今週もサンフランシスコの様子をレポートします。

全米で新規感染者数の増加がみられた週に

今週は特に全米における感染者数の増加が目立った週でした。6月中旬の時点では、1日の新規感染者数が2万人前後まで落ち着いていたものの、6月の後半には4万人まで増加し、そのまま5万人にまで到達しています。

感染者数の多い州として挙げられるのが、テキサス、フロリダ、カリフォルニアなど。特にフロリダ州では昨日(7月1日)1日の新規感染者数が1万人を超える事態に。このような増加の対策として、6月25日にニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット州では感染者数が多い州からの訪問の際は、14日間の自主隔離を要請しました。

カリフォルニア州の感染状況

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カリフォルニア州でも経済再開が進むにつれ、感染者数の増加が目立つようになりました。6月中旬まではカーブのフラット化に成功した感じで、1日の感染者数が3000人前後だったのに比べ、後半になってから4000人前後に増え6月30日の時点で史上最多の7939人にまで増える事態となっています。

この感染者数が最も多い地域が、ロスアンゼルス、続いてオレンジ郡、サンディエゴなど南カリフォルニアのエリア。

このような事態を受け、カリフォルニア知事は6月29日にロサンゼルスを含む7つの郡に向けてバーの営業の中止を命じてします。ただし、バーの営業をまだ認めていないサンフランシスコはこの対象に入っていません。

今週のサンフランシスコ

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先週お伝えしたように、サンフランシスコではフェーズ2bがはじまり、6月29日の時点で新たに美容院や理髪店などの経営が再開する予定でした。ただし6月後半に新規感染者が増え、この計画は見送りとなってしまいました。

新規感染者数もこれまでは1日50人前後に落ち着いていたものの、6月後半から平均70人前後に増加しています。このような状況下、毎年盛大に行われるプライドウィークのパレードや、7月4日の花火イベントも2020年はやはり中止に......。

今週末は独立記念日の祝日が重なりますが、できるだけ人と集わないこと、外出を避けるようにという通達が市から届いています。

最後に

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このコラムを書いている7月2日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3719人、死者数50人。先週の感染者数3297人、死者数48人に比べて今週の新規感染者数は422人と先週に比べ、倍の増加となっています。

夏を象徴するアメリカの独立記念日の週末。いつもは華やかなお祝いイベントが開催されますが、今年はいまだかつて経験したことのない静かな夏を迎えています。来週も引き続きサンフランシスコの様子をレポートします

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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