8月に入ったサンフランシスコ!経済再開は依然足止め状態のまま

公開日 : 2020年08月07日
最終更新 :
筆者 : Katie M

2020年も8月に入り、新学期が近づくアメリカ。学校が再開した際にどのような授業の形式を取るのか、いまだに各州や自治体ごとに論争が繰り広げられています。ただしサンフランシスコに関しては7月15日の段階で公立学校はすべてリモート形式を取ることで決定しています。ここ1週間のサンフランシスコの様子をお伝えします。

IMG_1633test.jpg

全米を通して新規感染数は減少傾向に

IMG_4384.jpg

ここ1ヵ月ほどカリフォルニア州を含めテキサス州やフロリダ州で新規感染者数の増加が問題視されていましたが、ここ1週間で徐々に収まりをみせています。カリフォルニア州も一時期は1日1万人もの数で増え続けていましたが、先週の平均数は7000人まで減少しています。

ただし死亡者数がじわじわと増加しているのが気になるところ。7月の1日平均が100人前後だったのに比べ、先週は137人まで増加。今後この傾向がどのように変化していくのか、前例がない分予測が難しいのが現状です。

サンフランシスコは州の感染警戒対象に定まったまま

IMG_1646.jpg

カリフォルニア州のなかでも感染が増加傾向にある地域にサンフランシスコが加わったのが7月17日。以来、この状態のまま感染者数の減少は見えません。ここ1週間の平均は115人。依然1日平均100人以上が感染している状況が続いています。

そんななか、サンフランシスコの公立図書館の再開が発表されました。もちろん館内には入れませんが、事前に本の予約を行うことで本の貸し借りが可能になります。この試みが実施されるのがラーキン通りにある中央図書館(8月10日から)と、エクセルシオールの分館(8月11日から)の2ヵ所です。

今週のサンフランシスコの様子

1DC6A087-77C1-4E4D-90DA-9A07447A7F61.jpg

フェーズ2bから経済再開が進まないサンフランシスコ、依然として外出がしにくいのが現状ですが7月の第3週の週末から屋外レストラン通りが登場しました。

これは市内数ヵ所の道路を歩行者天国にし、屋外ダイニングのスペースを広げる取り組み。現在は、ミッション地域のバレンシア通りとチャイナタウンの目抜き通りであるグランド通りの2ヵ所で週末限定で実施されています。

0D4BC33C-EEB4-4C44-B06C-27123AEEDC5B.jpg

実際に先週末の金曜日(7月31日)にバレンシア通りを歩いてみると、歩行者天国となった通りには車道までレストランのダイニングスペースが進出し、ゆったりとした環境で食事が楽しめるようになっていました。通りには生のバンド演奏も登場し、久しぶりに華やかな雰囲気を楽しめました。

IMG_6152.JPG

このプロジェクトに対しては当然賛否両論ありますが、各レストランともきちんと社会的距離を取った営業ができれば、ローカルのレストランをサポートし、市民にとっても少人数で集える貴重な場所として活躍してくれそうです。

最後に

このコラムを書いている2020年8月6日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は7228人、死者数63人。先週の感染者数6423人、死者数58人に比べて805人の増加で、ついに7000人台まで到達してしまいました。夏が終わり寒くなるにつれてこの数がどのように変化していくのか、引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。