いきなりイエローからレッドに降格になったサンフランシスコ。11月後半の様子

公開日 : 2020年11月20日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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アメリカでも大きな祝日感謝祭が来週に控える2020年11月第4週、サンフランシスコは火曜日を待たずに月曜日の時点でカリフォルニア州が定める感染危険レベル分けで1番軽かったイエローから、その下のオレンジを抜きレッドに降格が決定しました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

いきなり2段階下のティアに降格

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9月1日にカリフォルニア州全体で経済再開プランの目安になるように感染危険レベルのシステムが導入されてからおおよそ2ヵ月。パープル・レッド・オレンジ・イエローと新規感染者数と陽性テスト数の割合によってレベル分けが行われ、そのレベルに従って経済再活動の度合いが定められます。

このプランが導入された際、サンフランシスコはレッドティアでしたが、感染者数の増加を押さえ込んだこともあり数週間後にはオレンジ、そして10月の下旬にはイエローティアまで昇格を果たしました。ただし、ここ数週間お伝えしているように例にも漏れず10月後半から感染者数の増加がとまらず、毎週数値の発表が行われる火曜日を待たずして、11月16日に市長がプレコンを実施。その中で今回レッドティアに降格することが告げられました。

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カリフォルニア州全体に関しては、いままで紫が多かった南カリフォルニアだけでなく、パープルティアに降格した郡がほとんど。ベイエリアに関しては、サンフランシスコ・マリン・サンマテオ郡を除くほとんどの地域が紫に染まっている状態です。

今回この降格が決まったことを受け、ロンドン市長は11月16日に会見を行い、先週金曜日に1日における新規感染者数が200人を超えてしまったこと、現在の陽性率が1.8%まで上昇していることなどの説明。このデータに基づき、経済再活動の規制を行うこと、また来週に控える感謝祭では、旅行をせずに家族以外とのお祝いを控えるようにとのアドバイスも行いました。

今週のカリフォルニア州の状況

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ここ数週間お伝えしているように、10月中旬から増え続けているカリフォルニアの新規感染者、今週1週間の平均新規感染者数は9915人。先週の6344人・先々週の4552人に比べてその増加傾向はさらに強くなっています。この事態を受けて州知事は同じく月曜日(11月16日)にプレコンを実施。

現在州全体で感染状況がいちじるしく悪化していることを説明、火曜日を待たずにティアの変更を行うことを発表しました。加えて11月19日には、パープルティアの地域は夜10時から朝5時まで今後1ヵ月の間外出の規制を設けることをツイッターで発表。また、感謝祭の週末は、自宅に留まり旅行をしないことを強く推奨しています。

今週のサンフランシスコの様子

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今週11月13日サンフランシスコは、ユニオンスクエアに例年通り高さ25mのクリスマスツリーが登場しました! 毎年豪華なイルミネーションで町を彩る広場は、2020年も感謝祭の翌日(11月27日)に点灯式が行われる予定だそう。このイルミネーションは1月5日まで行われる予定です。

レッドティアに以降した経済再開プラン、11月13日から屋内飲食が規制され、ジムや映画館の稼働率も50%から25%に制限されています。また11月17日からはオフィス勤務の規制(エッセンシャルビジネスを除く)、屋内ジムの稼働率が10%とさらに厳しくなっています。

最後に

このコラムを書いている11月19日現在、LA timesの統計によると、サンフランシスコの感染者数は1万4041人・死者数156人。先週の1万3209人・死者数は152人に比べ、新規感染者数の増加は832人。1日の平均数は118人・陽性率は1.8%。引き続き増加傾向が続いています。ニューヨーク州のクオモ知事は、プレコンで「このままだと感謝祭のあと、感染者数がすごい勢いで増加する」と警告しています。この状態からどう数が変化するのか来週も引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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