マスク着用の規制が暖和されたアメリカ。4月下旬のサンフランシスコの様子

公開日 : 2021年04月30日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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今週2021年4月27日にCDCが新たなマスク着用のガイドラインを発表し、翌日4月28日からそれに沿った着用がはじまったアメリカ、4月最終週のサンフランシスコの様子をレポートします。

今回のマスク規制で変わったこと

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今回CDC(アメリカ疾病対策センター)が発表したマスク着用についての暖和規制、大きな変更箇所として挙げられるのが外出の際のマスク着用です。これまでは、運動や犬の散歩などでも外出の際はマスクの着用が奨励されていましたが、これからはその必要がなくなります。

またお互いがワクチン接種者である場合は、外での小規模な集まりに関してもマスクの着用はしなくてもよいということ。ワクチン接種者であれば、屋外での外食の際もマスク着用は義務ではなくなります。この新しいガイドラインは発表されたばかりでワクチン接種者の証明はどのように行うかなど、それぞれの地方行政や企業が決めていく形となりそうです。CDCの公式ウェブサイトには、どの状況でのマスクの着用が好ましいかチャートつきでわかりやすく解説されています。気になる方はこちらをチェックしてください。

思えば、パンデミックの初期にはマスク着用に関して決して積極的ではなかったCDCが、着用ガイドラインを設置し呼びかけを行ったのがちょうど1年前の4月17日。あれから1年の間にマスクの着用はすっかり定着しましたが、これから徐々にマスクをしないでいい状況が増えていきそうです。

J&Jのワクチン接種が再開

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先週の記事でもお伝えしたように、わずかな確率で血栓の副作用が懸念され10日ほど接種が一時的に規制されていた>J&Jのワクチン分配、サンフランシスコでは4月28日から接種が再開しました。

今日時点ではおもにCVSというドラッグストアでの接種予約が可能です。オークランドコロセウムなど大型会場では、在庫の問題か、いまだにファイザーとモデルナのみが使われていますが、これも数日経つとまた変化していくと思われます。

サンフランシスコのワクチン状況

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4月28日、サンフランシスコの市長ブリードは、ツイッターと通じて16歳以上の市民のうち、70%が少なくとも1回目のワクチンの接種を完了したと発表しました。これは全国平均を見ても15%高い統計になります。

リベラル派が多くを占めるサンフランシスコ、ワクチン接種に関して否定的な一定層の数が低いことも背景に挙げられます。これまで毎週10%の増加を見せ順調に進んできた市内のワクチン接種率ですが、そろそろ一定数が完了し来週にでもこのパーセンテージが頭打ちとなりそうです。なお、このサンフランシスコのワクチン状況は、市の公式サイトからチェックが可能です。

市内の様子は?

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マスク規制の暖和が発表されてから2日経ちましたが、市民の様子はほぼ変わりありません。たとえ外出の際にマスクの義務化がなくなったとは言え、筆者の体感では極端にマスクをしない人が増えたという感覚はありません。

いままではほぼ全員がマスクを着用していた印象ですが、ここ2日間でちらほらマスクをしない人を見かけるようになった、という程度。これも徐々に変化していくと思われます。

カリフォルニア州の感染状況

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先週の記事でカリフォルニア州の感染率の低さが全米でもトップレベルとお伝えしましたが、ここ2週間前まで新規感染者数が増加傾向に向かっていました。今週の1日の平均感染者数は1954人。先先週の3082人・先週の2344人に比べると今週も減少しています。

州全体の今週の人口10万人当たりの平均感染者数は4.7人・陽性率1.5%・ICUの空き状況31.3%。この数も先週に比べて減少しているのがわかります。ワクチン接種が進み、集団免疫として功を奏してきたのかまだわかりませんが、可能性としても出てきました。NY Timesによると現在カリフォルニア州全体のワクチン接種率は46%。来週にでも過半数に到達しそうです。

最後に

このコラムを書いている4月29日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万6062人・死者数534人。先週の3万5881人・死者数528人に比べ、今週の新規感染者数の増加は181人。1日の平均数は25.8人と、先週に比べ減少しています。 先週陽性率が1%を超えた日があったとお伝えしましたが、今週の平均は0.8%。懸念されていた再増加については、なんとか抑えられている状況です。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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