危険度レベルがオレンジから黄色に移行したサンフランシスコ。5月上旬の様子

公開日 : 2021年05月07日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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2021年5月5日、サンフランシスコはカリフォルニア州が定める感染危険度レベルにおいて、加えて1番軽いレベルの黄色に移行しました。新たにマスク着用の規定も発表された今週の様子をレポートします。

黄色レベルになったら変わること

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危険度レベルが最も安全とされる黄色に移行したことにより、サンフランシスコは5月6日から25%の収容率でバーの屋内での営業を再開するほか、屋内での活動を収容率を50%まで拡大、同じく50%であればアイススケートリンクやゴルフ、アーケード、図書館などの利用も可能となりました。またいままで規制がかかっていたサウナや浴槽の使用は25%までであれば、利用が可能です。

屋外での集まりや活動も3000人までの規模であれば、イベントを企画し開催も可能となりました。これから夏に向けて徐々にできることが増えてくる状況まで戻りつつあります。なお、黄色レベルによってできることについての詳しい情報はこちらの市の公式サイトを参考にしてください。

サンフランシスコのワクチン状況

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今週サンフランシスコではワクチン接種において供給が需要に追いつくターニングポイントを迎えました。いままではワクチン接種会場を探すのに非常にたいへんだった状況から、簡単に近場で予約を行える状態まで改善しています。

市内のワクチン接種が受けられる人で少なくとも1回目の接種を終えた人は現在72%。この数は6週間前に危険度レベルが赤からオレンジに移行した際と比べると約2倍の快挙です。特に65歳以上の接種率は少なくとも1回目の接種を終えた層が86%、2回目を終えた層が73%と高いのが特徴です。今後は、CDCの認可が降りると同時に16歳以下のワクチン接種も始まります。

サンフランシスコのマスク規定について

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先週お伝えしたようにCDCは、4月27日にマスク着用の新たなガイドラインを発表。それに沿ってサンフランシスコでも5月3日に市のマスク着用における新たなガイドラインが伝えられました。これは屋外に限り300人以内の規模であればマスクの着用は行わなくてよい、というもの。これは屋外ダイニングも含まれます。これによって昨年の4月17日から1年以上続いた外出の際のマスク着用も、これからはオプショナルとなります。

ただ町を歩いてみると、体感的にいまだにほとんどの人がマスクを着用した状態です。これも徐々に変化していくものと思われます。

カリフォルニア州の感染状況

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気になる今週の新規感染者数ですが1日の平均は1832人。感染爆発が始まる直前だった2020年の5月とほぼ同じ状態に戻っています。先週の1954人。先先週の3082人・3週間前の2344人に比べると今週も順調に減少を続けています。

州全体の今週の人口10万人当たりの平均感染者数は4.2人・陽性率1.3%・ICUの空き状況32.8%。こちらもわずかながら改善状況にあります。これから暖かい気候になるにつれて屋外で過ごす場面が増えていくカリフォルニア州、LA Timesの統計によると現在カリフォルニア州全体のワクチン接種率は48.2%。過半数の到達まであと一歩といったところです。

最後に

このコラムを書いている5月6日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万6234人・死者数538人。先週の3万6062人・死者数534人に比べ、今週の新規感染者数の増加は172人。1日の平均数は24.5人と、先週に比べ今週も減少傾向にあります。気になる陽性率は0.6%、人口10万人当たりの平均感染者数も2.9人と安定しています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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