新規感染者数が大幅に増加中のサンフランシスコ。7月後半の様子

公開日 : 2021年07月23日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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全米を通してデルタ株の感染拡大が続くなか、サンフランシスコを含むカリフォルニア州ではここ1週間の間に大幅に新規感染者数が増加しています。これにともない、サンフランシスコを含むベイエリアの保健局が、共同でワクチン接種に関係なく屋内でのマスク着用を推奨するとの声明を発表しました。7月後半のサンフランシスコの様子をレポートします。

再びマスク着用の規制が再開

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先週もお伝えしたように、現在アメリカではデルタ株の感染拡大にともない、新たに感染対策を取り始める自治体が徐々に多くなってきました。ワクチン接種率の高さを誇るベイエリアも例外ではなく、先週7月16日に新たなマスク着用についての声明がリリースされました。

これは、ワクチン接種・未接種に関係なく屋内ではマスクを着用するように推奨するというもの。今週のCDCの統計によると、現在新規感染者のうち、83%がデルタ株によるものとのこと。これにともない、ここ数週間ワクチン接種者が感染してしまう「ブレークスルー感染」という言葉も多く聞くようになってきました。

サンフランシスコのワクチン接種状況

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サンフランシスコの公式ウェブサイトによると、現在サンフランシスコで16歳以上で少なくとも1度目のワクチンを接種した割合は83%、2度目のワクチン接種を完了した割合は76%。先週に比べてそれぞれ1%上昇しています。またブリード市長は7月22日にツイッターで、市の職員に対してワクチン接種を義務づける、と発表。

加えて2020年12月から、サンフランシスコ市内で感染による入院患者数は1800人、そのうちワクチン接種者はわずか6人だっという統計を例に、未接種者への呼びかけを行なっています。

カリフォルニア州の感染状況

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今週カリフォルニア州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5,002人。先週の1,618人と比べると驚くほど数が上昇しています。現在感染者数が多いのは、今のところ人口密度の高いL.A郡、に加えリバーサイド郡とL.A近郊に集中しています。統計によると人口10万人あたりの感染者数は8.7人です。

現在の1日あたりの平均死者数は22人と安定していますが、新規感染者数の大幅な増加にともない、数週間以内にこの数も増えてしまうと予想されます。現在の状態に歯止めが効かなければ、フルオープニングからわずか2ヵ月ほどで、再度感染拡大を防ぐ対策として再度マスク着用に関しての規制が取られることとなりそうです。

最後に

このコラムを書いている2021年7月22日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万8518人・死者数560人。先週の3万7290人・死者数557人に比べ、今週の増加数は1228人。1日の平均数は175人。あっという間に再度100人を超えてしまいました......。先週の平均数が32人と比べると、ここ1週間の間に市内でも驚くほど感染が広がっているのがわかります。カリフォルニア州と同様、この増加に対して新たな規制が作られるのか、今後の様子をレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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