大型の嵐が通過したサンフランシスコ。10月最終週の様子をレポート

公開日 : 2021年10月29日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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先週末となる10月24日から25日に掛けて、太平洋から流れる大型の大気の川(atmospheric river)の影響で大雨が降り続いたサンフランシスコ。市内は久しぶりに雨模様となりました。一方、感染者は順調に減少傾向にあります、今週の様子をレポートします。

大型の大気の川による大雨が続いた週

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サンフランシスコでは10月23日の夕方から25日の早朝にかけて太平洋から流れ込むatmospheric river(大気の川)と呼ばれる嵐の影響で、2日間に掛けて雨が降り続きました。これは前線に向かって大量の水蒸気が流れ込む現象が原因で、24時間の間に5.44インチを超える降雨量を記録。ここまで大型の嵐が市を直撃したのは実に26年ぶりと言われています。

市内では木の枝が折れるなどの被害が出ましたが、幸いなことに浸水や停電などの大きな二次被害はありませんでした。現在は高気圧の影響で青空ですが、来週また雨の予報がでています。万年水不足が報じられているカリフォルニア州、この雨のおかげで多少の水不足が解消されましたが、2日の大雨だけでは解決できないほど干魃が深刻化しています。

サンフランシスコのワクチン接種状況

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今週のサンフランシスコのワクチン接種状況。サンフランシスコの公式ウェブサイトによると、今週12歳以上で1回目のワクチン接種を終えた率は89%・両方を終えた率は84%。先週は横ばい状態でしたが、今週は2回目の接種の割合が1%上昇しています。

11月28日の段階で、少なくとも1回の接種を行った12歳以上の市民の数は合計70万5,267人。ちなみに65歳以上の割合は両方とも90%に到達しています。

カリフォルニア州の感染状況

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州の統計による今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5,761人。先週の5,302人に比べると今週も僅かに増加しているのが気になります。

今週の人口10万人あたりの感染者数は11.8人・人口10万人あたりの死亡者数は0.2人。こちらも増加傾向です。今週のカリフォルニア州全体の2回目を終えたワクチン接種率は72.8%。州全体では先週から増加が見られますが、これが一時的なものなのかどうか、あと2週間ほど経過観察が必要となりそうです。

最後に

このコラムを書いている2021年10月28日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万4,683人・感染による死者数655人。先週の5万4,299人・死者数643人に比べ、今週の増加数は384人。1日の平均数は54人。今週も減少しています。このまま減少が続き、今後寒くなっても30人台を記録した7月あたりの数値まで下がってくれるのか、今後もレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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