携帯は必須アイテム?

公開日 : 2009年05月25日
最終更新 :
筆者 : monalisita

日本やアメリカなどの先進国では、携帯電話の普及が広がり、携帯電話が一種の必需品となっているが、ここドミ共でも同じ。「途上国は貧しくて携帯なんか持てないんじゃないの?」と思っている人、これは大間違い。貧しくても携帯は一つのステータスのようなもので、「君が持っているなら私も買わなきゃ」という心理が働くのか、都市から遠く離れた農村に行っても、携帯を持っている人は非常に多いし、実際つながる。2008年の統計によるとドミ共では7.2百万もの携帯番号が使われていると言う。一人2台、3台持つ人がいるので、単純に7.2百万人の使用者がいるとはいえないが、人口が1,000万弱と言われる中、これだけの携帯が使われているのだから、驚いてしまう。

途上国だと携帯(電話機)は安いの?というと、そうではなく、諸外国で売られている値段と同じ。使用者の80%が選んでいるプリペイド方式のプランの場合、2〜3万円する携帯もザラある。携帯でインターネットができたり、音楽、ラジオが聞けたり、写真、ビデオが録画できたりと最新版の機種も売られている。一番人気はモトローラ。逆にお手頃の中古品やジャンク品はお金に余裕のない人に人気。

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一方、通話料は1分20円と日本よりもかなり高い。100ペソのプリペイドカードでたった5分しか話せない。そんなもんだから、金欠気味の人は受信専用の携帯を持っている人が多い。つまり、プリペイドカードを買うお金がないので、電話をかけることができず、ファッションとして持っている人が多いのだ。

プリペイドカードではなく後払い形式のプランを選択すれば、機種も安く、さらに通話料を安くすることができるが、多くの人はプリペイド形式を選んでいる。なぜか。理由はシンプル。収入が少なく不安定で、毎月定額あるいは通話した分の料金を払える自信がないから。ちなみに、携帯会社も利用者の支払い不能によるロスがでないように、最初の1か月分を先に徴収する形で契約を交わしている(使用終了時に前徴収した分が返金される仕組み)。

携帯ネットワークの利便性は中南米でもトップクラスのドミ共であるが、なけなしのお金をはたいて高い通話料を支払っている人が多いのだ。そこまでしても会話をしたいのか。おしゃべり好きのドミニカ人らしい行動である。

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