不況の中で建設ラッシュ

公開日 : 2009年07月07日
最終更新 :
筆者 : monalisita

アメリカの景気後退を受けて世界中で不景気モードが高まっているが、ここドミ共も同じ。特に、観光業が国の主要産業であるドミ共は、観光客の減少が大きな痛手。

ところが、こんな不景気の中、あちこちでビルやマンションの建設が盛んに行われている。私の住んでいる5階の部屋からも、南側に2件、北側に2件の高層マンションが建設中で、広い視界をさえぎろうとしている。別に私の住んでいる地域に限ったことではなく、サント・ドミンゴ市各地でコンクリートブロックを積み上げた物体が見られる。

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サントドミンゴ市内で最高の高さを誇るマンション(右)と2件の建設中マンション。右のマンションは築2年弱であるが、空き部屋は結構残っている。

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部屋からの北側を眺めると、更に2件のマンションが建設中。視界がどんどん狭くなる...。

これは私にとって非常に不可解な現象である。この不景気の中、マンションやオフィスを購入できる人や会社なんて限られているはずのに、なんで今建設ラッシュなのか。作ったって、買い手のないまましばらく放置することになるに違いない。現に、私のアパートの隣のマンションは築1年程度の新築物件だが、見たところ3割程度しか埋まっていない。建設中に全ての物件が売れると言う現状ではない。

オーナーの経営能力が低いのか、それとも私のドミニカ経済に対する知識が低いのか。素朴にドミニカ人に話したところ、どうやらちょっと黒いお金が絡んでいるらしい。不景気の中でも、周りの経済に影響されず大金を投資続けられる人と言うのは、やはりそういう人たちということか。まぁ、建設現場に雇用機会を創出するなど現地経済を活性化してくれるのはありがたいことだが、黒いお金を使って大金を儲けようとしているとなると、素直に感謝できない状況である。

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