ドミニカ出産物語1 「産婦人科選び、先生選びは一苦労」

公開日 : 2011年08月11日
最終更新 :
筆者 : monalisita

 日本人の国際結婚が増えている中、海外で出産する人も日増しに増えていることと思われる。しかし、出産前後で両親のサポートを受けられない、海外における分娩技術が不安、言葉の問題があるなどということから、海外で妊娠しても日本で里帰り出産する人も多いことだろう。私も第一子を授かったときはそうだった。妊娠7ヶ月目で日本へ帰り、子供が2ヵ月半のときにドミニカ共和国に戻ってきた。ハイチ人の主人は、初めの2週間だけ付き添ってくれたが、仕事の関係上、先に帰らざるを得ず、出産に立ち会うことはできなかった。

 しかし、今回再び妊娠したときは、主人から「今回は、ここ(ドミニカ)で産んでくれ」と言われた。聞くと、「前回は半年も独りで暮らして寂しかった」とか。なんだ、私って愛されてるじゃん(^o^)と思いきや、「今回また半年も独りにさせたら、俺は浮気する!」と。ちょっと、これって脅迫?!

 この脅迫まじりの主人の言葉に折れて、今回はドミニカで産むことに。ただ、心配事は切りない。まず、どこの病院がいいかを口コミで調べ選択するものの、そこは産婦人科病院なので先生が数十人といる。この中で、優秀で、経験豊富で、自分の出産スタイル(バースプラン)を分かってくれる先生をどうやって探すのか。これは至難の業である。

 ちなみにドミニカでは、帝王切開による分娩が多い。私の周りでも、ほとんどが帝王切開による出産。なんだかんだ言って、先生が分娩期日や時間を決められ、しかも自然分娩より儲かるという利点から薦める先生が多い。もちろん、そういう理由を公言する先生はいないので、これが100%正解とは言えないが、途上国ではこのような理由が多いことをよく耳にする。もちろん、女性側も陣痛で苦しむのがイヤと言う理由から、帝王切開を選ぶ人も多いらしい。

 私はというと、正反対。第一子を助産院で産んで、それに非常に満足していたから、よっぽどのことがない限り自然分娩をしたいというのが願い。しかし、残念ながらドミニカには正式な助産院はない(産婦人科医による)。(もちろん、村落部には自称助産婦はたくさんいることだろう)

 先生選びは、ここから始まる。自分のバースプラン(希望する出産のスタイルや要望)を先生に伝え、その反応を見て選ぶ。時間にルーズな先生はまず問題外。自信が無さそうな人も却下。そんなこんなで、妊娠7ヶ月目に入るまで3人の先生に診てもらい、最終的に良さそうな先生を選んだ。でも、そもそも個人がバースプランを持つことそのものが慣習になっていない国で、しかも、日本の助産院スタイルを受け入れていないドミニカで、このようなことをすることは所詮無駄だったのかもしれない。- -);

(次へ続く)

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