ドミニカ出産物語3 「保険が利かない?」

公開日 : 2011年08月13日
最終更新 :
筆者 : monalisita

 ドミニカ共和国では、日本と違って出産費用は保険でカバーできる。それを知って、私も主人の職場を通して保険に加入した。そのおかげで定期健診や検査費用はかなり安く抑えることができた。分娩費用も保険が利けば3割程度で抑えられるからと、皮算用したところ、日本円にして6万円以下で済むことが分かった。前回日本で出産したときは、分娩費用だけで40数万円かかったから(政府補助のおかげで自己負担は10数万円だったが)、それと比較しただけでもかなり安い!

 ところが、出産日当日に前金を支払おうと、保険証を提示したところ、受付のお兄ちゃんから「この保険は適用できない」と言われた。「そんなばかな、今までの健診や検査では、ちゃんと使えたのよ」と病院に併設する保険会社に詰め寄ったが、この保険は妊娠してから作られているため、検査・健診費用はカバーできても分娩費用はできないと言われてしまった。「それって有り?! 何でもっと早く言ってくれないのよ!」と今さら言っても、時既に遅し。加入したときの担当者と交渉すれば、何とかなるかもしれないわよと言われ、主人に相談したが、今から交渉し、認められたとしても1週間以上はかかるだろうということ。一方、支払いは退院日までに済ませなければならず、それ以降は支払ったお金が返金されるシステムはない。

「もう、先生代えてもいいから、今日の出産は辞めようよ。1週間あれば保険の件も解決するなら、その間に新たな先生を探すよ。その方が、赤ちゃんにとってもいいだろうし...」と私は半ば諦め状態。しかし、主人は先生を代えることに反対。結局、100%自腹で払う羽目に。前払い金約5万円を支払い、私は陣痛室へと連れて行かされた。

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