過度な早期教育

公開日 : 2012年12月29日
最終更新 :
筆者 : monalisita

日本では近年、早期教育が進んでいるが、ドミニカはもしかしたら日本以上かもしれない。こっちは、幼稚園は生後3ヶ月以降から入園できる。次男が生まれた直後に、長男が通う幼稚園から「いつここに連れてきてくれるの?」と何度か質問されたので、生後3ヶ月目に次男を連れて挨拶しに行った。そして、再び同じ質問攻撃。こないだ連れて行ったのになぜ?と思って気付いたのが、顔見せではなく、いつ入園させるかと言う質問だったこと。

ここドミニカでは、共働き夫婦が多いので、産後すぐに子供を幼稚園へ預け、母親が働きに出る家庭が多い。でも実際は、働いていない母親も、幼稚園の費用を支払える余裕がある家庭は乳児期から預ける人が多い。なぜかは、不明。幼稚園に子供を預けることが、教育上好ましいと考えているのかもしれない。

幼稚園に入れる時期が早いだけではない。長男が通う幼稚園では、2歳から教科書を使い、3歳では教科書、ワークブック、英語の教科書など、1年で終わらせることができるのかと疑いたくなるほどの量の本を購入させられた。そして、宿題も毎日のように出る。4歳では、アルファベットを全て覚える前に、足し算も出てきて、親がびっくりしてしまう。この時期には、それよりも大事なことを教えることがあるのではないかと、疑問に思うこともあるが、幼稚園の先生は「生活のモラルや自立心の確立なども授業や遊びを通して教えていますよ」と弁護。本当かなぁ??と私は疑心暗鬼。

なぜここまで早期教育、詰め込み教育が進んでいるのか。これは日本と同じで、良い小学校へ行くため。ドミニカの教育レベルははっきり言って低い。公立の小学校は無料だけれども、先生の能力が低い上に、学校設備もままならない。けれども、これは国全体の平均であり、私立校はある程度レベルが高い。高いレベルの教育を子供に受けさせようとする親は、高いお金を払い有名私立校へ子供を入学させる。お金だけで済む場合もあれば、入学試験を課するところもある。そういった傾向を踏まえ、幼稚園ではバイリンガル校が増えたり、小学校に入学する前に、言葉が読み書きできるようにカリキュラムを組んだりしている。

長男も来夏から小学校へ入学予定。こっちでは、6歳が1年生で、日本より半年早い。人気のある小学校は、8月入学にも関わらず、同年の2,3月には募集を締め切ってしまうので、学校探しをそろそろ始めなくてはいけない。学校は私立校の中でもピンからキリまであって、目玉が出るほど授業料が高い学校もあれば、それほどでもないものも。授業料は教育の質と比例しているというのが一般常識だが、要は学校名ではなく、校長先生や担任の先生次第とか。こうなると、学校選びも容易ではない。

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