ポルトガル語能力試験――『CELPE-Bras』
海外移住、海外就職、海外留学―――。
20代前半、ガイドブック片手に東南アジアをバックパッカーをしていた頃、海外で生活することに憧れていました。
観るもの、聴くもの、触るもの、食べるもの、匂うもの、すべてが新しく、五感がきゅっと引き締まる。
旅の醍醐味とは、そんな刺激を全身に感じられることでしょう。
私は2003年春から、ブラジルで暮らしています。
「海外旅行する」と「海外生活する」の違いをひしと感じている今日この頃ですが、この国に移住した当時、まざまざと見せ付けられたことが一つ。
それは、
言葉の壁―――
旅行するだけなら、中学生レベルのブロークンな英語でも何とかなります。
でも、買い物したり、働いたり、病院に行ったり、書類手続をしたりと、生活するためには、その国で使われている言語を習得しないと埒が明きません。
ブラジルでいえば、ポルトガル語です。
言葉は道具―――
私はこのように考えています。
語学学校は、この“道具”の使い方を理論立てて教えてくれます。
そして、ある程度、“道具”の使い方を覚えたら、今度は実践で腕を磨いていきます。
私はブラジルに来て1年も満たない頃、あいさつ程度の“道具”しか使えないのに、「大学に行って貿易を学ぶんだ!」と決意しました。
そして、近所の私立大学(写真)に、普通のブラジル人と同じように本学生で入学してしまいました。
今思えば、かなり無謀なことをしたものですよね。
現在、最終学年の4年に在籍していますが、果たして、無事に卒業できるのでしょうか。
ブラジルには、この“道具”がどれだけ使えるかを測る物差しがあります。
『Certificado de Proficiência em Língua Portuguesa para Estrangeiros』
略して、『CELPE-Bras』
これは、ブラジル教育省の外国人向けポルトガル語能力試験です。
年に2回、4月と10月に行われるもので、受験者には政府から、公的なポルトガル語能力証明書が発行されます。
外国人のブラジルにおける就職活動にも利用できますし、大学や大学院を卒業する際にはこの証明書の提出が必須となっています。
2時間半の筆記と20分の面接による試験は数日間に及ぶこともあり、問題は文法よりも、日々の生活で見聞きする社会時事に関する質問が多く出ます。
例えば、新聞記事の読解、手紙への返事、書類の記入法、テレビニュースへの理解など、コミュニケーション能力を試されるのだそうです。
さて、2007年の第一回『CELPE-Bras』は4月25日に行われます。
今回は私も、この試験に挑戦してみることにしました。
実は初めてなんです、受験するのは。
結果は中級、中級(上)、上級、上級(上)の4つのレベルで出てきます。
果てさて、在ブラジル4年の私、どのレベルに入るのでしょう。
乞うご期待!!―――かな?
インフォメーション:
『Certificado de Proficiência em Língua Portuguesa para Estrangeiros』
(CELPE-Bras)
申込方法:教育省サイトにて申込書送付
受験料:R$90.00
受験会場:サンパウロ総合大学ほか、日本は京都外国語大学で実施
申込締切:3月15日
【記載内容について】
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