ブラジル、船舶産業で世界進出
10月も終わりに近づいてきました。
日本だと秋真っ只中、間もなくすると木枯らしが吹きすさぶ季節ですが、こちらブラジルはこれからが夏!
今月初め、そんな夏の到来にぴったりの催し、『サンパウロ・ボートショー・2007』に行って来ました。
かなり大規模なイベントで、ブラジルの造船会社や船舶輸出業者など150社が256隻の船舶を展示していました。
中でも21メートルに及ぶIntermarine社の大型高級モーターボート(写真上)やTAM航空の自家用ヘリBELL 407機(写真下)にはため息が出るばかり。
ブラジルには、実は、こんな商品をいとも簡単に買ってしまう大富豪がたくさんいるのです。
さて、イベントでもらった数々の資料を見ていて、
「へー、知らなかった」
と思う統計がいっぱいありました。
ブラジルって、結構、世界中にモーターボートを輸出しているんですね。
ブラジル造船協会(Acobar)によると、2006年のブラジルの船舶輸出額は1615万1千USドルで前年比44%増。
近年、増加傾向にある理由として、
1)ブラジル製品に興味を持つ国々が増えた
2)ブラジルが冬場で売上が落ちる間、夏を迎えるヨーロッパへの輸出が可能
この2点が挙げられるそうです。
造船会社はサンパウロ、リオ、サンタ・カタリーナ、セアラの各州に集中。
そのうち、約30社がガラスファイバー製のプレジャーボートから100フィート(30.5メートル)の鉄アルミ製大型船まで多岐にわたる製品を輸出しています。
輸出をしている主な造船会社は(かっこ内は輸出先)、
*Fibrafort(イタリア、フランス、アフリカ、カナダ、南米)
*Real Power Boats(ポルトガル、アンゴラ、ノルウェー)
*Schaefer Yachts(スウェーデン、ノルウェー)
*Pro-Boat(北米、イタリア)
*Hobbie Cat(北米)
*Colunna(北米、日本、オーストラリア)
サンバとサッカー、アマゾンだけの国ではありません。
オレンジや大豆、コーヒーというアグリビジネスではなく、船舶産業という少し意表をつく分野でもブラジルは世界進出しているんですね。
[参考資料]
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