リオデジャネイロ国立植物園
今回はサンパウロからひとっ飛び、リオデジャネイロの見どころを紹介します。
1808年6月13日にオープンし、今年で200周年を迎える『リオデジャネイロ国立植物園』。
写真上はAléia Barbosa Rodrigues(バルボーザ・ロドリゲス並木道)、両脇に迫る背高ヤシの木に圧倒されます。
この植物園は当時、ナポレオンの侵攻を受けてポルトガルからブラジルに亡命していたドン・ジョアン王子(後のポルトガル王ジョアン6世)により、東方インドから取り寄せた香辛料をブラジルで栽培することを目的に作られました。
1822年からは一般にも公開され、これまでにアルベルト・アインシュタインや英国女王エリザベス2世ら著名人も訪れています。
総面積は137ヘクタール、栽培面積は54ヘクタール。
約5500の樹木・潅木があり、それらは8000の植物種に分類されています。
また、世界各地から11000もの標本が集められていて、ブラジル一の植物学研究所となっています。
同園には、ブロメリア、ラン、サボテン類、食虫植物など様ざまな植物がありますが、1995年に開設された「Jardim Sensorial(感覚庭園)」はローズマリー、ミント、オレガノ、ジャスミンなど香りを楽しむ植物が植えられています。
実はこのコーナー、もともと視覚障害者向けに設けられたのだそう。
他にも、絶滅の危惧にさらされている希少植物も多く展示されています。
写真下は、ブラジルの国名の由来となった木として有名なPau-Brasil(パウ・ブラジル)。
赤い染料の素として、1500年のカブラル到来から乱伐され続けた木ですが、なるほど、木の裂け目から真っ赤な樹液が出ています。
まるで血を流しているような痛々しい姿に、パウ・ブラジルの悲しい歴史が重なります。
インフォメーション:
住所:
Rua Jardim Botânico, 1008(駐車場あり)
Rua Jardim Botânico, 920(駐車場なし)
開園時間:月〜日 8:00〜17:00(12月25日、1月1日を除く)
入園料:
大人 4レアル(7歳以下、60歳以上は無料)
車両(5人乗りまで) 5レアル
車両(5人乗り以上) 7レアル
バイク 2レアル
問い合わせ:21-3874-1808 / 3874-1214
http://www.jbrj.gov.br/index.html
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