ルーラ大統領が移民特赦を承認
6月初め、ブラジルの不法滞在者が永住権(一時居住権)を取得できる法令の話題を書きましたが、7月2日、ルーラ大統領が同法令に承認の署名をしました。
オンライン新聞『FOLHA ONLINE』によると、新しい法律は2009年2月1日までに入国し不法滞在となっている全ての外国人が対象。
これらの不法滞在者は働く権利を得たり、公立の医療・教育機関や裁判所などにアクセスできたりするようになります。
法務省によると、対象者は約5万人と数えられていますが、他の国際機関は20万人近くの不法滞在者がいるとしています。
不法滞在者の多くはボリビア人、中国人、パラグアイ人、ロシア人。
オンライン新聞では、この移民特赦が制定された大きな理由の一つに、縫製業界で奴隷的に雇用されている不法滞在のボリビア人らの人道的救援などが挙げられています。
永住権希望者は2009年末(12月30日末予定)までに申請を行うことができます。
手数料は査証正規化に67レアル、身分証明書発行に31レアル。
ちなみに現在、ブラジルでは88万人の外国人が正規に居住しており、多くはポルトガル、日本、イタリア、スペインからやって来ているとのこと。
他の国々では不法滞在者排斥に躍起になっていますが、ここは移民大国のブラジル、何と言うか、懐が深いですね。
(イメージ写真:サンパウロのビジネス街、パウリスタ大通りの風景)
[参考サイト]
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