デング熱の症例報告、ブラジルで46.3%減少

公開日 : 2009年10月31日
最終更新 :
aedes_4.jpg

ブラジルにはデング熱という蚊(ネッタイシマカなど)を媒介とした感染症があります。

頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛などの症状のほか急な高熱が特徴。致命率は0.01〜0.03%です。

ただ、再感染するとデング出血熱になり、口や目、鼻などの粘膜から大量出血を起こすなど、致命率が3〜6%にも上がるので、感染しないよう、よく注意しなければなりません。

保健省の発表によると、ブラジルでは2009年8月までにデング熱の症例報告が406,883件、昨年同時期の758,051件に比べ、46.3%減少しました。

ほかにも2009年30週目までの統計では、重症例が昨年同時期の20,579件から4,281件の79.2%減、さらに、デング熱による死亡例は451件から166件へと激減しました。

デング熱撲滅へ向けて、ブラジルが快進撃!!

といいたいところですが、5州において、残念ながら症例報告増加というデータが発表されています。

アクレ州(2,141→18,106)、バイーア州(33,541→101,676)、エスピリト・サント州(33,403→50,482)、マット・グロッソ・ド・スル州(4,065→12,441)、マット・グロッソ州(10,504→35,501)。

保健省は、「各州の政府にも責任がある」とし、2008年にデング熱撲滅運動を公約に掲げていた市町村長選挙立候補者が落選したことで、撲滅運動が有名無実化したことを痛烈に批判しています。

さて、これから夏に向かうブラジル。

少しでもデング熱予防をしておきたいものです。

ブラジル在住の人は、蚊の住みかになりそうなもの、例えば、植木鉢や古タイヤ、バケツなどに水を貯めないようにしましょう。

それから、野山や水辺などにお出かけの際は、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレーなどで身を守るようにしてください。

(写真はデング熱を媒介するネッタイシマカ。保健省サイトより)

[参考サイト]

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。