リオ五輪開会式〜演出総指揮、聖火ランナー・・気になったあの人を振り返りました〜
治安等いろいろな問題により大丈夫かとさんざん騒がれていたリオオリンピックですが、
無事開催し、リオはもちろんサンパウロも大きな盛り上がりをみせています。
本気でどうなるかと思いましたが、さすがブラジル!!
たとえギリギリでも素晴らしいクオリティを魅せてくれますね。
今回はとっても感動した開会式の様子を振り返ってみたいと思います。
現地時間の8月5日(金)20:00よりオリンピック開会式はスタートしました。
開会式の演出の総指揮を取ったのは「フェルナンド・メイレレス」さん。
日本では馴染みがないと思いますが、あの有名な「シティ・オブ・ゴッド」の監督さんといえば
「あー!」と思い出す方は多いと思います。
By Zé Carlos Barretta from São Paulo, Brasil (stk_001220) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
リオの貧民街「ファベーラ」での少年たちの抗争を生々しく描いたこの作品は世界中で高く高く評価され、
アカデミー監督賞にもノミネートされました。
他にも、世界中に衝撃を走らせた話題作「ナイロビの蜂」、失明する恐ろしい病気が蔓延した世界を描いた
「ブラインドネス」なども代表作です。
「本当は広島に1分間の黙祷を捧げる演出をしたかった」という発言が感動を呼んだメイレレスさん、日本でも日系人が登場する演出が話題になったそうですね。
IOC側から特定の国だけを意識した演出はあってはならないとの反対があり実現できなかったようですが、原爆投下の8時15分に日系人が登場する演出は地球の反対側の日本にもしっかり届きました。
映画作品からも世界平和を強く訴える姿勢が読み取れるメイレレスさん、最近は国内での活動に集中しているようですが、また話題作を製作してほしいなと思います。
個人的にとっても大好きな監督さんです。
そしてそして、ブラジルの歴史が綴られる中、ブラジルの代表曲ともいえるボサノヴァの「イパネマの娘」とともにでてきたのが世界的スーパーモデルのジゼル・ブンチェンさん。
By Tiago Chediak (Flickr) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
旦那さんはNFLのトム・ブレディさん。
ディカプリオとも付き合ったことがあり、モデル長者番付1位にも選ばれたことのある超スーパーモデルのジゼルさん。
そんな彼女も最初のショーに出るまでは、42回ものオーディションに落ち続け、容姿で悩んだことも多かったそうです。「諦めない」精神を持った美しい女性です。
そんな彼女も今回の開会式で引退することを発表しています。
2012年に二人目のお子さんを出産し、「これからは育児に専念したい」と語るジゼルさん。
華やかな世界からすぱっと身を引くところもなんだか格好いいなあと思います。
堂々と歩く姿が実に美しかったですね。
「イパネマの娘」はリオの浜辺を歩く美しい女の子を歌った歌なので、とてもぴったりな登場でした。
そしてそして、注目の聖火のラストランナー。
ブラジルではずっと「ネイマール、ジーコ??いやいややっぱりペレか!」とかなり騒がれていましたが
最終ランナーはアテネ五輪銅メダルのバンデルレイ・デ・リマさんでした。
実は私この方のこと全く知らなくて、開会式後に知ってから、
この方を最終ランナーに選ぶブラジル、やっぱり素敵な国だなあと感動しました。
By U.S. Army (Vanderlei Cordeiro de Lima lights cauldron) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
2004年、金メダル確実としてトップを走っていたバンデルレイ・デ・リマさんですが、
突然のコース内への妨害者の乱入により惜しくも銅メダルとなりました。
その後「悲劇のランナー」として有名になった方です。
この事件、私も言われてみてはじめて思い出しました。
By Ricardo Stuckert/PR (Agência Brasil [1]) [CC BY 3.0 br (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/br/deed.en)], via Wikimedia Commons
犯人のホランに襲い掛かられて10秒動けなくなったデ・リマさんですが
すぐに体勢を持ち直し走りきったこと、そして
「このオリンピックの場で完走できたこと、
そしてメダルをもらえたことが本当に嬉しい」
とその後いっさい犯人を非難するようなコメントをしなかった素晴らしい人柄が話題となり、
ブラジルでは金より輝く銅メダリストと呼ばれたそうです。
聖火をつけるそのにこにことした姿に、優しさがにじみ出ていましたね。
他にも音楽の国ブラジルならでは有名アーティストがたくさん出演していました。
マルセロD2やアニッタなど、こちらもまた違う機会で詳しくご紹介したいと思います。
大感動の開会式で始まったリオオリンピック、最後まで目が離せません。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。