北海道・空知エリア、雪とマイナス気温の風景

公開日 : 2017年01月25日
最終更新 :

全国的に大雪や大寒波に見舞われている日本列島ですが、

北海道も漏れなく例年、あまり見られないような大雪と寒さが続いています。

雪景色(北海道由仁町・1月)

"Snowy trees in Yuni Town, Hokkaido"

北海道民の冬は、大雪では雪かきに悩まされ、寒さでは防寒に余念がない毎日ですが、

雪と寒さの中にも「いいな~!」と思う瞬間があります。

札幌がある北海道石狩エリアの隣、札幌からは車で1時間ほどの空知エリアのそこここで

「いいな~!」と思った厳寒の雪景色に出会いました。

雪原の木(北海道由仁町・1月)

"Solitary tree in the snow field in Yuni Town, Hokkaido"

この日は日中の気温が-6℃と、札幌人にとってはなかなかの真冬日。

北海道空知エリアの由仁町の午後、雪がしんしんと降っていました。

新千歳空港では欠航が相次いだほどの積雪量だったそうですが、

雪原にうっすら見える樹木の風景は、北海道らしさを実感できる瞬間です。

由仁町は札幌から車で約1時間ほどの場所にあります。

春~秋にかけては「ゆにガーデン」「牛小屋アイス」などが営業しています。

冬は残念ながらクローズしていますが、広い畑の向こうに見える

樹木と雪のコントラストを楽しむには最適のスポットです。

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"In the heavy snowfall in Hokkaido"

空知エリアは札幌(石狩エリア)に隣接していますが、

札幌に比べ、格段に雪が多く気温が低い地域で、

これほどの雪の量と気温の低さともなると、車は雪だるま状態。

(札幌でも吹雪ではこういう現象になります)

ユーモラスな見かけです。

ときには自分の車も雪だるま状態になり、

指を指しながら笑っている東南アジアかららしい観光客に

雪だるま車の写真を撮られたこともあります。

フロントガラス(北海道空知・1月)

"Frozen front windshield with heavy snowfall at minus 6 degrees Celsius in Sorachi area in Hokkaido"

由仁町から栗山町(北海道日本ハムファイターズ現監督の栗山英樹氏の自宅が

ある町です)を通って岩見沢へ向かっていると、車のフロントガラスも氷結状態に。

フロントガラスにあっという間に積もりそうになる雪を

ワイパーとヒーターで、なんとか脇へ寄せますが、

少し残った溶けている雪(水)が、見る見るうちに凍っていきます!

この時の気温は-6.7度、走行中に発生している現象です。

(車の性能によっても状況は変わります)

車のフロントガラスで雪が氷結(北海道・1月)

このため、時折、脇へ車を停めて外へ出、ワイパーの可動範囲境界線に

溜まって凍る雪(氷)を手で取り除きながら走行。

ネコ(北海道岩見沢・1月)

岩見沢市に入ると夕方が近づいてきたので(とはいえ16時前)、

さらに寒さが厳しくなってきました。

JR岩見沢駅界隈で車を停めて外に出ると、何やら必死の鳴き声が。

声の主はネコでした。

ここの飼いネコなのか、扉の前でずっと泣き続けています。

ネコ(北海道岩見沢・1月)

もちろん「中へ入れて!」と言っているはず。

気温が低いので、ネコの背についた雪の粒の小さいこと!

気温が低いと雪の粒は小さく、高くなるほど降ってくる雪が大きくなるので、

北海道民は、降る雪の大きさでも、その時々の寒さを判断したりもします。

もっちり道産ホエイ豚まん(セブンイレブン・北海道限定)

細かい雪を見て、余計に寒くなったので、最寄りのコンビニ、セブンイレブンで、

「もっちり道産ホエイ豚まん」(1個180円)を食べて体を中から温めます。

セブンイレブンでは各地で地域限定の肉まん(あんまん)を販売しているようですが、

北海道ではこの「ホエイ豚まん」ほか「3種チーズのもっちりピザまん」(120円)、

「十勝産あずきのもっちりあんまん(120円)が限定品。

ホエイ豚まんは豚肉たっぷり、ジューシーな食感がおいしかったです。

機会があれば、北海道限定肉まん・あんまん、お試しください。

岩見沢市(1月)

腹ごしらえをして、札幌へ向かいます。

雪は治まる気配がなく、車での視界がよくありません。

スピードを抑えて進むに限ります。

冬のすすきと雪(北海道岩見沢・1月)

"Snow field with Japanese silver grass in Iwamizawa City, Hokkaido"

冬のススキが揺れる岩見沢市の雪原です。

風はそれほど強くはありませんが、隙間なく降ってくる雪が

-7℃の中で顔に当たると、もう、痛くてたまりません。

北海道栗沢町(1月)

"Snowy landscape with trees in Iwamizawa City, Hokkaido"

それでも墨絵のようなこれほどの雪景色は、なかなか見られないので、

ついつい立ち止まって見入ってしまいました。

家も周りにほとんどなく、時々通り過ぎる車の音以外、何も聞こえません。

落ちてくる雪の音が聞こえそうです。

北海道当別町(1月)

"Snow field in Tobetsu Town in the twilight"

岩見沢市から札幌の隣町、当別町へ入りました。

(当別町は石狩エリアです)

時刻は16時過ぎ。

遠くの夕焼けの薄桃色がほんのり染まる西の空です。

雪のお陰で淡い色の夕焼け空が見られました。

大雪で困ることも多々ある雪国の冬ですが、

美しい自然と楽しく共存していきたいものです。

ちなみに、北海道旅行では想像以上に寒い日もあると思います。

北海道内では、使い捨てカイロの種類が豊富に揃っているお店も多いので、

(小さいカイロ、靴下用カイロ、靴の中に貼りつける用カイロなど)

身体が冷え切ってしまう前にドラッグストアやコンビニで防寒グッズを手に入れてくださいね。

また、コンビニには氷った道路対策に靴用簡易スパイク(約700円)を

販売しているところもあります。

雪国ならではの対策グッズを手に入れて、雪と氷の北海道冬旅行を

安全に楽しく体感してください。

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筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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