8月のシャコタン・ブルー(積丹ブルー)へ、札幌から日帰りドライブ

公開日 : 2019年08月21日
最終更新 :

夏のドライブ&観光スポットとして人気の後志エリア、積丹(しゃこたん)町の海を見に

札幌から車で出かけました。

積丹町は、小樽の隣町でニッカウヰスキー余市蒸留所がある"余市町"から更に西、

北海道の西端、積丹半島にある町です。

積丹半島は日本海に囲まれ、周辺の町はおいしい海の幸が食べられるエリアとしても知られています。

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"Cape Kamui at Shakotan Peninsula"

なかでも海の街、ウニの街として知られる積丹町の海は、

"シャコタンブルー(積丹ブルー)"と呼ばれる美しい海の色から、

人気の観光スポットになっています。

北海道のなかでも最も美しいオーシャンブルーのグラデーションを

楽しめるスポットのひとつが"神威岬(カムイ岬)"。

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"Walking trail named Charenka"

駐車場や売店がある場所から、歩いて岬の先端まで行くことができます。

駐車場から岬の先端までは、"チャレンカの小道"と呼ばれる遊歩道。

約800m。片道約30分の道程です。

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遊歩道は整備され、比較的歩きやすいのですが、岬の尾根伝いに続く遊歩道は、

アップダウンがあるので、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。

早速、約800m先の先端をめざし、歩いてみました。

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"Ladybells"

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"Ezo Large Pink"

歩き始めるとすぐに花々を発見。

青紫のツリガネニンジンやピンクのエゾカワラナデシコがあちらこちらに咲いています。

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"Japan Sea in Shakotan Blue"

チャレンカの小道を歩き始めると間もなく広がる"シャコタンブルー"の海!

エメラルドグリーンやコバルトブルーなどのグラデーション。

その美しさに思わず歓声があがります。

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そして振り返ると積丹半島の切り立った海岸線と、

ミステリアスな霧状の雲。

チャレンカの小道は風が強いことが多く、

この日は海から蒸発した霧や遠くの低い雲の動きがはっきりと見えました。

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"Coast line at Ochiishi in Nemuro City, Hokkaido"

この切り立った海岸線の光景は、正反対の場所に位置しますが、

北海道根室市にあるフットパス"おちいし岬パス"↑を思い出す光景です。

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"South side view overlooked from Charenka Walking Trail"

岬のてっぺんを歩いているので、南側と北側、双方の光景がよく見えます。

写真↑は南側の海。

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"North side view overlooked from Charenka Walking Trail"

そして北側の光景。

海の色が異なります!

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"Volcanic rock and succulent plant at Cape Kamui"

岬の先端に近づくと、むき出しの岩石が見られました。

火山岩岩石だそうで、とてもカラフルです。

また、岩石の合間には多肉植物の「コモチイワレンゲ」がたくさん生えています。

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"Layers of sandstone and gravel"

さらに進むと面白い"層"が。

砂岩とシルト岩という砂岩と礫岩が積み重なって層になっています。

海や周りの草花を忘れ、思わず異国の地に立っているかのような錯覚に陥りました。

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"Cape Kamui Light"

歩き始めたとき、遥か向こうに見えていた「神威岬灯台」に到着!

先端は目と鼻の先です。

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"View of Japan Sea with Kamui Rock overlooked from the point of the cape"

ついに神威岬先端に到着!

そこから見えるのは、神威岬を象徴する海の色と「神威岩」。

感慨無量の光景です。

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"Blaked-tailed seagull in Shakotan Blue"

強風に乗って滑空する白いウミネコを下に見ながら、しばし海の光景に見入ります。

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"Ezo Large Pink at the point of the cape"

先端にもピンクのエゾカワラナデシコが咲いていました。

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"Flower and fruits of Ramanas Rose"

6月~7月にかけては、「エゾカンゾウ」(写真は神威岬のものではありませんが、

同じ後志エリアの赤井川村で撮影したエゾカンゾウ)↓が咲き乱れるそうですが、

8月は赤く色付いたハマナス(北海道の花)の実↑がとてもきれいです。

シャコタンブルーを見たくて訪れた「神威岬」でしたが、

かわいらしい花や地層など、思いがけない発見があったプチウォーキングでした。

なお、冬期や強風・悪天候の際は、チャレンカの小道が閉鎖になることがあります。

駐車場から先、岬の先端を目指す場合は、事前に積丹観光協会のホームページなどで

確認してから訪れることをおすすめします。

札幌からも日帰りドライブが十分可能な積丹町は、

2018年10月に小樽から余市まで「後志自動車道」が開通し、さらにアクセスが楽になりました。

途中、小樽やニッカウヰスキー余市蒸留所がある余市町など、人気の観光スポットがあるので、

夏の思い出にぜひドライブで行きたいスポットです。

【神威岬】

北海道積丹郡積丹町神岬町

入場料金: 無料

駐車場: 300台(無料)

アクセス

・車で札幌中心部より札樽自動車道、後志自動車道(余市IC下車)経由、道道229号で約80分

・バスで札幌駅前ターミナルより、北海道中央バス「高速しゃこたん号」で約3時間15分(夏期のみ運行)

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筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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