「つっこ飯」の「はちきょう」、おまかせコース料理専門店舗「八饗」(はちきょう)オープン!

公開日 : 2019年09月08日
最終更新 :

海鮮を食べたいとき、「はちきょう」を思い浮かべる方も多いかと思います。

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"Tsukkomeshi, which is Salmon Roe Rice Bowl at Japanese Seafood Izakaya Restaurant, Hachikyo in Susukino"

スタッフの方の掛け声とともに、お客さんが「ストップ!」と制するまで、

"自家製イクラ"をふんだんにご飯にかけてくれる「つっこ飯」などで有名な海鮮居酒屋の「はちきょう」。

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"A newly opened restaurant in Susukino area, HACHIKYO, which is a sister restaurant of Izakaya Hachikyo"

その姉妹店として、おまかせコース料理を提供する新店舗「八饗」(はちきょう)が2019年8月にオープンしました。

これまでの居酒屋「はちきょう」ならではの新鮮な魚介のネタに加え、

独自のルートを使って仕入れた北海道産のおいしい特選素材の"おまかせコース"(ひとり12,000円)をご紹介します。

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"Entrance of the newly opened HACHIKYO"

ショッピングスポットとして知られる"狸小路"にほど近く、

地下鉄大通駅とすすきの駅の中間地点にあります。

茶室に倣い、"食事をいただくときは、誰もが平等"というコンセプトで、

入口の高さが少し低め。

身をかがめてここをくぐると、高まる期待が少し落ち着き、

静かな気持ちになりました。

入口奥の扉から厳かな気持ちで店内へ入ると...

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水槽に光りながら泳ぐ鮮魚!

ちょっと落ち着いた気持ちが、再び高鳴りだしました。

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居酒屋「はちきょう」の賑々しい雰囲気とは一転、

こちらの「八饗」は、カウンター12席のみの落ち着いた設えです。

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シェフの手元がよく見える席に案内され、いよいよ「八饗」のおもてなし、

おまかせコース(要予約・ひとり12,000円)がスタート。

目の前にあるお品書きを見ると、実は料理名ではなく、

料理の素材が書いてあります!

この日は魚貝から肉、野菜、フルーツなど、18品目が並んでいます。

例えば、

「本日の特選素材   2019 葉月

・噴火湾 活毛ガニ

・古平 ムラサキウニ...」など。

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"SORACHI BEER"

席でお料理を待つ間にも、いまだどのような料理がいただけるのか、

ワクワクしながら時を過ごします。

お品書きを見ながら、会話もはずみます

一体、どのような組み合わせでお料理が表れるのでしょうか。

そしてこの日、会話のお供、最初の飲み物に

「ソラチビール」(700円)をいただきます。

北海道上富良野町産の希少なホップ「ソラチエース」100%で作ったゴールデンエール。

柑橘系のクラフトビールで、レモングラスや杉、ヒノキのようなスッキリ、爽やかな香りと味です。

残暑の札幌でソラチエースの旨味を味わっていると、

いよいよ、ひと品目、最初は手巻き寿しです。

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ネタは、毛ガニをほぐした身、海水ムラサキウニとイクラを一度にいただく、

北海道らしさがあふれ、こぼれ出てしまうような手巻きです!

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シェフが握ったそばから、手渡していただきます。

ほおばると、それぞれの海の幸がそれぞれの個性を発揮しつつ、

絶妙なバランスのハーモニーに。

この味は、ザ・北海道といっても過言ではないと思います。

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"Hand-rolled sushi with hair crab, sea urchin and salmon roe"

手巻きをゆっくり味わいながら、北海道の代表的な味を堪能していると、

次のお料理の準備が着々と進んでいます。

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"Grilled salmon from Rausu and potato, 540, from Kucchan, with starched sauce seasoned with ginger"

次は椀物でした。

使用しているのは、羅臼の「時しらず」と倶知安町のじゃがいも「五四〇」(ごーよんまる)。

ほんのり生姜が香る餡でいただきます。

いつもなら、「時しらず」(時鮭)の間違いないおいしさに歓声を上げるところですが、

今回は違いました。

倶知安町のブランド芋「倶知安じゃが」のなかでも希少な540日間寝かせたじゃがいも「五四〇」。

生産数が限られるため、市場には出回らず、限られたお店でしかいただけません。

そのこっくりした甘さには目を見張り、思わず声が上がりました。

なくなり次第、次は来年の楽しみにとなるそう。

ご興味のある方は、できるだけ早く予約を入れてください。

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"Fresh oyster from Senposhi in Kushiro"

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"Assorted sashimi with flounder, prawn and trumpet shell"

次はフレッシュな魚介が続きます。

仙鳳趾(せんぽうし/釧路町)の「牡蠣」とお造りです。

牡蠣は、いくつも並んだ中から、好きなものを選ばせてもらえます。

自分が選んだ牡蠣を土佐酢のジュレ、すだちの味変で楽しみました。

「牡蠣」の味は、濃厚で滋味深い最高の仙鳳趾牡蠣!

お造りのラインナップは、こちらも希少なブドウ海老(羅臼町産)、

平目とツブ貝を瀬戸内のレモン塩、本わさび、醤油、ポン酢の

お好きな味でいただきます!

きりりとした瀬戸内のレモン塩、どのお刺身にもぴったり。

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"Grilled rockfish and sea urchin"

こちらも「八饗」ならではの贅沢なひと品。

羅臼の活締め「メヌキ」にウニのトッピング。

にんにく醤油で味変も楽しめます。

炙ったメヌキとウニが今までにない味わいです。

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"Simmered ear shell and Japanese radish"

味はもちろん、とても美しかったこちらのお料理。

活鮑(噴火湾産)のやわらか煮です。

鮑の下にあるのは、大根。まるでジュレのような透明感の大根にも驚きました。

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"Ricotta cheese and fruit tomato from Hokkaido, with sea-urchin-salt and plum sauce"

箸休めのひと品だそうですが、こちらも印象深い一品です。

フルーツトマト(新篠津村産)をウニ塩で、リコッタチーズを特製の梅ソースで。

そして肉料理。

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"Grilled Furano Wagyu"

ふらの黒毛和牛のヒレをカットステーキでいただくのですが、

4つの味を楽しめるという趣向が凝らされています。

藻塩、塩昆布、山椒ダレ、特製卵黄醤油の4種類。

ふらの和牛の食感といい、4種類の味で変化にとんだステーキは、

ここまで、たくさんの料理をいたあいた後にも新鮮なおいしさを堪能できます。

最後のお料理は、〆のご飯もの。

根室産秋刀魚(2019年秋は特にサンマが貴重です!)ときのこの炊き込みご飯を

南幌町産の「ゆめぴりか」でいただきます。

ところが、この最後のひと品が、何度も驚きがある趣向に

息も着けないほど、楽しみました。

その内容は、以下の写真で。

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「はちきょう」といえば...。

やはり、〆は贅沢なイクラ入り炊き込みご飯を特製の"だし"でいただきました。

特製だしをかけても美しいままのイクラは、ひつまぶし風にいただいても絶品でした。

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"Ice cream with prune sauce and fresh prune from Mashike in Hokkaido"

どの瞬間を思い出しても「もう一度味わってみたい」と思うおまかせコースのデザートは、

北海道産牛乳のアイスクリームと増毛町産の「完熟プルーン」。

アイスクリームは、赤ワイン仕立ての「プルーンソース」がけです。

2時間かけてじっくり北海道を巡ったような満足感一杯の「八饗」おまかせコースは、

札幌へ訪れたら食べたい北海道の味です。

居酒屋「はちきょう」各店は、今や予約がとりにくい人気店ですが、

こちらの「八饗」もそうなるのは時間の問題かもしれません。

ぜひ、早めに訪れることをお勧めします。

【八饗(はちきょう)】

札幌市中央区南3条西3-14-2 FA-S3ビル 1階奥(はちきょう いくら御殿隣接)

TEL: 011-205-4968

※予約の電話をかける時間帯は、昼過ぎ~18:00頃がつながりやすいです。

営業時間: 18:00~24:00(L.o 22:00)

定休日: 日曜日(日曜が祝日の場合は翌月曜)

アクセス

・地下鉄南北線「すすきの駅」より徒歩約3分

・地下鉄「大通駅」より徒歩約6分

関連サイト

八饗

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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