北海道民こそ知り尽くしたい。迫力の景観と繊細な"北海道フレンチ"を楽しむ「ヌーベルプース大倉山」

公開日 : 2020年08月07日
最終更新 :

毎年、スキージャンプの国際大会をはじめ、最近ではイベント開催スポットとしても知られる「大倉山ジャンプ競技場」。

冬季オリンピック札幌大会の開催場所としても有名ですが、日本三大夜景のひとつ、札幌を代表する夜景スポット(大倉山展望台)でもあります。

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"Sapporo Okurayama Ski Jump Stadium"

「大倉山ジャンプ競技場」には、「札幌オリンピックミュージアム」や「ミュージアムショップ」が併設され、2020年6月にはレストランがリニューアルオープン。

オリンピックが開催された特別な場所で、北海道の選りすぐりの食材と和のテイストをふんだんに盛り込んだ繊細な"ジャパニーズ・フレンチ"レストラン「Nouvelle Pousse Okurayama」(ヌーベルプース大倉山)を紹介します。

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"Nouvelle Cuisine, NOUVELLE POUSSE OKURAYAMA in Sapporo Olympic Museum ANNEX at Sapporo Okurayama Ski Jump Stadium"

こちらが2020年6月にリニューアルオープンした「オリンピックミュージアム・アネックス」。

2階に創作ジャパニーズフレンチ「ヌーベルプース大倉山」があります。

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オープンな店内は、ジャンプ台が一望できるゆったりした空間。

密の回避を考慮し通路はかなり広めです。

3名以上のグループの利用でもひとり分のスペースに余裕があります。

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そして、こちらは個室。

札幌の町を見下ろせる個室は、札幌の隣町でれんが生産量日本一を誇る「江別産れんが」と、大倉山の等高線をモチーフにした天井の「オブジェ」が印象的な贅沢な空間です。

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ディナータイムには

・「フルール・ソバージュ」(5000円)

・「ベル・モンターニュ」(8000円)

・「ヌーベル・プース」(1万円)

3種類のコース料理を楽しめます(いずれも価格は飲み物別)。

今回紹介するのは、店名でもある「ヌーベル・プース」。

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特に黄昏時には異国情緒さえ漂っている個室空間には、スパークリングワインがよく似合います。

スパークリングワインは、グラスでも提供しています(1200円)。

ドリンクメニューは、北海道産を含む各種ワインをはじめ、ビールでは人気の「サッポロクラシック生」や北海道産クラフトビール、ペアリングワインセット(スパークリング・赤・白の3杯セット 3000円)や食前酒から食後酒まで組み合わせ自由な5杯がセットになった「ラージヒルドリンクセット」(5500円)など。

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"Red cocktail with Amaou strawberry and Five-colour Cocktails"

そしておすすめは五輪にちなんだ「5色のカクテル」!

ノンアルコールカクテルにもできます。

「あまおう」のカクテルや「ゆずレモン」、「メープルシロップ」のカクテルもありました。

特にメープル好きの方、黄金色のカクテルをぜひ味わってみてください。

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"Cheese sablé with MISO and Octopus from Yakumo with melon picle as amuse bouche, Zucchini soup"

いよいよ料理です。

アミューズブーシュは、白味噌はさんだチーズサブレ、さっぱりといただく「八雲沖たこ」とメロンピクルスに、スープは美唄産のズッキーニだそう。

ナツメグを利かせた風味豊かなズッキーニスープは、爽やかな夏を感じます。

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"Seafoods as hors d'oeuvre"

前菜は、道産子も目を見張るような彩りも鮮やかなシーフード三昧!

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"Seafoods and gazpacho with tomatoes from Biratori"

プリプリ食感の「襟裳沖ぼたん海老」や「えぞあわび」に「タラバガニ」!

北海道のブランドトマト「びらとりトマト」を使った"ガスパチョ"を好みでかけていただきます。

海の幸と山の幸のマリアージュ。

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おいしいバゲットもあります。

あとから、まるパンもいただきました。

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"Sea urchin from Rishiri with espuma of Dashi"

そしてスペシャリテ。

ウニが泡の波間にぽっかり顔を出しています。

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"Black squid ink risotto with edible sea urchin shell which is made of dried kelp"

ウニの上にも中にも「利尻産雲丹」。

中にはイカスミリゾットが詰まっていました。

隠し味がそこここに現れ、そのたびに思わずうなってしまうほど。

ウニの"トゲ"の香ばしさ、リゾットに潜むバターのコク、ダシのエスプーマの旨味と鼻に抜けていく香り。

これぞ北海道のフレンチ!と思わずにはいられない至極のスペシャリテです。

ヌーベルプースならではの和とフレンチの融合は、さらに続きます。

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"Flounder from Shimamaki"

「島牧沖ひらめ」とその下に敷かれたジューシーな「大根」を一緒に、モロヘイヤピューレとアゴだしのソースでいただきます。

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"Okhotsk Abashiri Wagyu with fond de veau seasoned with Japanese pepper and browned butter"

とうとう最後の肉料理は「オホーツクあばしり和牛」。

山椒の佃煮や焦がしバターをアクセントに、今度はフレンチのダシ、フォン・ド・ボーソースが絡んだ"あばしり和牛"が口の中でとろけていきました。

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次々と素材のマリアージュに驚くばかりの料理が続きましたが、ある意味で最後の最後まで気が抜けませんでした。

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"Water melon with soda"

遊び心満載のスイカをモチーフにしたデザートは、ソーダを注いでいただきます。

上に散らしたミントの葉が清涼感を一層引き立て、あと味はさらに爽やかに。

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料理の余韻を楽しめる小菓子とコーヒーでコースが終了。

北海道、和、フレンチというキーワードが幾重にも重なって表現された数々の料理に、目からウロコなマリアージュ(おいしさ)を堪能しました。

もはや「北海道フレンチ」というジャンルで呼びたい「ヌーベルプース大倉山」の"ジャパニーズ×フレンチ"は、地元、道産子にこそおすすめしたいラインアップです。

現在はまだ旅行しにくいと感じている方には、状況が落ち着いた際には、ぜひその眺望とともに「ヌーベルプース大倉山」の大胆で繊細な味を体感してください。

ホールで食事する場合の特に夜の一層迫って見えるジャンプ台の迫力や、個室や「バー・デコラージュ」から望むおもちゃ箱のような町並みも、一見の価値があります!

なお、ランチタイムはランチコース(2500円)をいただけます。

土日ランチタイムは込み合うことが多い人気のコースなので、事前予約をおすすめします。

        *

最後に「ヌーベルプース大倉山」の印象的なスポットを写真で紹介します。

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【Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)】

・住所: 札幌市中央区宮の森1274 札幌オリンピックミュージアム アネックス2階

・TEL(レストラン予約): 011-518-6311(予約受付時間 11:00〜20:00)

・営業時間: ランチ 11:30〜14:30(L.O. 14:00)、ディナー 17:30〜21:30(L.O. 20:00)

・定休日: 無

・駐車場: 普通車113台・大型車15台(無料/イベント等開催時は利用不可)

・アクセス(17時以降): 地下鉄東西線「円山公園駅」直結「円山バスターミナル」3番のりばより、夜間無料シャトルバス「大倉山夜景号」乗車、「大倉山ジャンプ競技場」停下車(所要時間約15分)/

札幌中心部より車で約30分、地下鉄東西線「円山公園駅」より約10分

関連ウェブサイト

Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)

SAPPORO OKURAYAMA SKI JUMP STADIUM(札幌大倉山ジャンプ競技場)

SAPPORO OLYMPIC MUSEUM(札幌オリンピックミュージアム)

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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