ニセウ川のほとりで。新鮮なヤマベ(ヤマメ)が美味!~仁世宇園(北海道平取町)

公開日 : 2021年10月16日
最終更新 :

札幌から車で約1時間半、新千歳空港から約1時間の場所にある日高エリアの町、平取町で堪能した「ヤマベ」づくしのランチを紹介します。

ニセウ川の水で育つヤマベ

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▲ Saru River that runs through Biratori Town and rises in the Hidaka Mountains

北海道平取町で訪れたランチスポットは、平取町仁世宇(にせう)にある「仁世宇園」です。
「仁世宇園」は、清流・沙流川(写真↑)の支流、「ニセウ川」(仁世宇川)に隣接した釣りとヤマベ料理を楽しめるスポットで、ヤマベはニセウ川から引ひいた水で養殖しています。
ちなみに北海道では、"ヤマメ"をヤマベと呼びます。

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仁世宇園へは、国道237号線を二風谷コタン方面から占冠村方面へ向かうと、「沙流川幌去橋」(ほろさりばし)を渡った橋のたもと左手の看板が目印です。
写真↑の看板を左折し仁世宇園へ。

国道237号(看板)から車を約500m走らせるとニセウ川を渡る橋と「Eco Land(エコランド)」の矢印がある道の二股が現れます。
右手、エコランドを指すニセウ川に沿った道を400~500m進むと、左手に「ニセウ・エコランドオートキャンプ場」が見えてきます。
さらに進むと、国道237号の看板から約1.8kmの地点、緑に囲まれた「仁世宇園」に到着です。

釣りたて、新鮮なヤマベ料理

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今回は、「沙流川コース」(刺身・塩焼き・唐揚げ・南蛮漬け・ライス・きのこ味噌汁/税込2244円)をいただきます。

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▲ "Saru River set meal " at the Fishing pond and Yamame trout restaurant Niseuen in Biratori Town

こちらが「沙流川コース」の全貌です。

お刺身から塩焼き・唐揚げに南蛮漬け。メニューを見てわかってはいたものの、すべてがヤマベ料理のコースを実際に目の前にすると、圧倒されそうなボリュームです。
なかなか食べる機会がないヤマベを一度にこれほどいただけるのは、貴重なチャンス。

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▲ Sashimi of yamame trout

さっそくいただいたお刺身。
思ったよりたんぱくな味わいで、クセがなくおいしいお刺身です。
あっという間におなかの中へ。

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▲ Fried yamame trout marinated in spicy vinegar sauce

唐揚げはもちろん、塩焼きも頭から丸ごとすべて食べられます。
唐揚げと南蛮漬けのヤマベは、活きのよさがわかるような勢いがある姿でカラリと揚がっています。

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▲ Soy soup with nameko mushrooms(Pholiota microspora)

そしてヤマベ料理に劣らずおいしかった"きのこ味噌汁"。
ナメコと落葉きのこがたっぷり入ったお味噌汁は、同様に主役といいたいほど。
お店ではナメコも販売していました。

最初は量に驚きヤマベを完食できないかも......と思ったのですが、食べ始めるとおいしさに箸が止まらず、ヤマベもきのこ汁もすべておなかの中に。

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今回いただいた「沙流川コース」のほかにも「仁世宇川コース」(刺身・塩焼き・唐揚げ・ライス・きのこ味噌汁/税込1734円)があります。

また、仁世宇園ではヤマベ釣りができるので、自分で釣ったヤマベを塩焼きや刺身、から揚げなどの単品料理として調理してもらい、おにぎりやきのこ味噌汁などの単品と一緒にいただくことも可能です。

パワースポットな仁世宇園フォトスポット

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▲ Fishing pond and yamame trout restaurant "Niseuen"

沙流川の支流、ニセウ川のほとりにある「仁世宇園」のヤマベは、ニセウ川から水を引いて養殖しています。
ヤマベは清流でのみ生息できるため、清流がある自然豊かな平取町ならではの環境で育つヤマベです。

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▲ Farmed yamame trout in the pond with the clearwater from the tributary river of the Saru River

この日は、前日の大雨で泥が流入し水が濁って見えますが、ヤマベは元気いっぱい、勢いよく流入する水の流れに逆らって泳いでおり、頻繁にジャンプし空中の虫をキャッチしています。
ご存じの方も多いのかもしれませんが、旬の時期にはよく食べるサクラマスとヤマベが同じ魚だと、お店の方に聞いて初めて知りました。

川で一生を終えるとヤマベで、1年川で過ごしたのち、海に出ていくとヤマベ特有の模様が消えたサクラマスに成長するそう。
そういわれると、ヤマベのお刺身はサクラ色でした。
この日いただいた料理のヤマベは、養殖2年もののヤマベだそう。
仁世宇園にはこちら以外にも養殖場があり、道内外のホテルやレストランにヤマベを販売するほか、養殖用稚魚の販売も行っているそうです。

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清流のみならず豊かな森にも隣接しているため、ヤマベを目当てにアオサギやイタチ・アライグマなどもやってくるそう。
ヤマベが食べられてしまいお店としてはたいへんな苦労がありますが、仁世宇園は野生動物や森も一緒に育んでいるのだと思いました。
そんな仁世宇園は、目に映る木々やマイナスイオンによるリラックス効果も抜群です。

また、この看板の前、約1mほどの範囲がパワースポットとしても知られているそうです。
仁世宇園へ立ち寄った際は、ぜひ看板の前で記念写真を撮ってみてください。

今回はトライしませんでしたが、仁世宇園では貸し釣竿(1本税込102円/エサ・バケツ無料)で手軽にヤマベ釣り(ヤマベ100g税込265円)ができるほか、屋外(屋根つき)で食事ができる場所もあります。
時間がある方は、ヤマベ釣りもぜひ体験してみてください。
釣れたときの感触と達成感は、ヤマベ料理の味をさらに格別なものに感じさせてくれると思います。

関連サイト

\t【仁世宇園】・住所: 北海道沙流郡平取町仁世宇68-4・TEL: 01457-3-3134・営業時間: 9:30~16:00・定休日: 夏期無休・冬期休業: 12月~3月アクセス・平取町まで新千歳空港より車で日高自動車道・国道237号経由で約1時間、「二風谷コタン」から約25分(約22km)・平取町まで札幌より車で日高自動車道・国道237号経由で約1時間30分

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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