"余市ワインポーク"を楽しむ会で~「キャメルファームワイナリー」(北海道余市町)

公開日 : 2022年09月14日
最終更新 :

2021年、余市を訪れて出会った北海道余市町産ポーク「北島麦豚」。
ローストポークでいただいた北島麦豚(記事はコチラ)は、忘れがたいおいしさでしたが、このたび、その北島麦豚の養豚を手がける「カネキタ北島農場」のブランドポーク「余市ワインポーク」を楽しむモニターツアーに参加し、あのとろけるような脂の北島麦豚がさらにおいしくなったという「余市ワインポーク」と、余市ワインポークにまつわるワイナリーを巡るモニターツアーに参加しました。
そこで、ツアーで体験した「余市ワインポーク」と余市町のワイナリー、余市町のスポットなどを3回に分けてご紹介します。

健康に育て、脂身がおいしい北島農場の「北島麦豚」と「余市ワインポーク」

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YOICHI WINE PORK from Kanekita Kitajima Nojo in Yoichi Town

2021年、初めて味わった「北島麦豚」は、ローストポーク。
その北島麦豚は、余市町・カネキタ北島農場が飼育するブランド豚です。
豚の清潔な飼育環境や健康的な餌に徹底してこだわり、"健康に育ったポークだからこそ、安心して食べることができ、食べた人もまた健康でいられる」という信念で育ててきたのが北島麦豚です。
衛生管理に努める飼育環境に加え、良質な余市の地下水も豚の健康に大きく貢献しているという北島麦豚は、余市の地の利を生かした豚の飼育をさらに模索する中、2年前からスタートしたのが今回のツアーのテーマ、「余市ワインポーク」だそう。

「余市ワインポーク」は、生後90日から150日の豚に余市町産の赤ワインを適度な濃度に薄めて飲ませる飼育法で「余市ワインポーク」として育てた結果、脂までおいしい、やわらかい肉質で知られる北島麦豚は、繊維が細かくなっていることが検査の数値として現れ、さらにやわらかい肉質の上品なサシが入ったポークになったそうです。

そして余市ワインポークのおいしさの秘訣のワインのブドウを栽培しワイン醸造をおこなっているのが、今回のツアーで最初に訪れた「キャメルファームワイナリー」です。

キャメルファームワイナリー~完熟イチゴより高い糖度の甘酸っぱいブドウ

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Camel Farm Winery in Yoichi Town

大型バスで札幌駅前から出発し、余市町の「キャメルファームワイナリー」に到着。
近年、ヴィンヤードやワイナリーが増えている余市でも、ワイン用ブドウ畑としては歴史が古く、樹齢30年以上のブドウの木もあるという「キャメルファームワイナリー」で、早速、ブドウ畑を案内していただきました。
写真↑の建物は、ワインショップとワインテイスティング(有料)ができるカフェ。

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Red grape "Regent" at Camel Farm Winery

ブドウ畑を歩き始めてすぐに目に入ってきたのは、たわわに実ったブドウ!
写真↑は、「レジェント」品種のブドウ。

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収穫時期が迫ってきたブドウをひと粒、味見させてもらいました。
想像以上にとても甘い!
口に広がる甘みと、甘みが引き立つような酸味。食用ブドウとして購入したい、と思うほどの美味しさです。
スタッフの方に聞くと、こちらのブドウは完熟したブランドイチゴ以上に糖度があるとのこと。

もともと酸味がある品種のため、この糖度とあいまって、バランスがよいワインになるそう。
こちらの畑の特徴としては、晩熟の品種でも、冷涼な気候のなかでも標高が高いことから霜が降りにくく、遅い時期までゆっくりと完熟させることが可能だそう。

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壮観なキャメルファームワイナリーのブドウ畑は、なんと東京ドーム3個分もあるとのこと。
そんな広い畑に伸びたブドウの畝(うね)は、最長180mもあるそうです。
ちなみにこちらでは、除草剤不使用・低農薬・殺虫剤不使用の「リュットレゾネ」という栽培法だそうで、傾斜地でもあることから、ひと畝分草取り作業するだけでも大変な重労働になることが想像できます。
実際に畑を歩いてみると、栽培の大変さが実感できました。

ブドウ畑のテラスで飲む「レガミ ブリュット・ナチュレ・ドサージュ・ゼロ」

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すがすがしい気持ちで歩いたブドウ畑から、ショップ&カフェに戻ると試飲タイム!

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朝夕はめっきり寒くなってきた北海道ですが、晴天ともなると夏日になることもしばしば。
ブドウ畑を歩いて軽く汗ばんだ中、テラスの日陰に入ると、心地よい風が吹いて最高の気分です。
ブドウ畑を前にいただいたのは、「レガミ ブリュット・ナチュレ・ドサージュ・ゼロ」。

ブドウ畑でも実っている実物を見たレジェントとブラウフレンキッシュで造ったスパークリングは、スッキリとフルーティー。
「牡蠣にぴったり」というこのスパークリングは、これからの牡蠣の旬の時期にぴったりな一杯で、思わず濃厚・ミルキーな牡蠣とのマリアージュ(想像上)が口の中に広がってきました。

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続いての試飲は「ケルナー2021」。
甘い香りに、つい飲み進みたい気分に。
最後は赤ワイン「レガミ プライベートリザーブ」を。
少しスパイシー感がある個人的に好きなタイプの赤ワインでした。

最初から、キャメルファームワイナリーのブドウ畑とワインを心ゆくまで堪能し、こちらのレジェント100%ワインを(薄めてですが)飲んで育つ余市ワインポーク、おいしくなるのがわかる気がします。

キャメルファームワイナリーの"ショップ&カフェ"とワイナリーツアー

今回、モニターツアーで訪れたキャメルファームワイナリーですが、通常は、こちらのショップで直接ワインを購入できます。

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ショップにあるワインセラー↑。
ウォークインスタイルのスタイリッシュなワインセラーで使用している木材は、北海道産を使用しているそう。
まるでアート美術館にいるような雰囲気のウォークインワインセラーも必見スポットです。

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ショップ内のカフェでは、グラスワインや有料のワインテイスティング、コーヒーと手作りケーキなどを楽しめます。

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また、キャメルファームワイナリーでは、"ワイナリーツアー"を随時実施しており、ブドウ畑と醸造所の見学が可能です(要予約)。
カネキタ北島農場の「余市ワインポーク」つながりで訪れた「キャメルファームワイナリー」。
いつか見たフランスが舞台の映画の一場面を思い起こすような、ブドウ畑とワインテイスティングは、北海道の気候や味覚を改めて肌で感じる体験になりました。
「余市ワインポークを楽しむツアー」体験記は次回に続きます!

▲「キャメルファームワイナリー」まで、JR余市駅より車で約10分

関連サイト

\t【キャメルファームワイナリー】北海道余市郡余市町余市町登町1728営業時間: 10:00~17:00(カフェL.o 16:30)定休日: 夏季(4月頃~10月頃) 火曜     冬季(11月頃~4月上旬) 月・火・水曜※営業日の詳細は、公式サイトの営業日カレンダーをご確認ください。 【キャメルファームワイナリー ワイナリーツアー】参加費: 大人5,000円※ワイナリーツアーは満席になる場合があります。また、その日の畑作業等の状況によってはお休みになる日があります。※ワイナリーツアーの詳細は、以下の公式サイトをご確認ください。URL: https://camelfarm.co.jp/shop/

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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