夏の風物詩、井戸端会議もはずむマット洗い
真夏のフィンランドを旅行すると、こんな風景を目にするかもしれません。
ここは私の家の近くにある付近の住民共同のマット洗い場です。
先週から大変お天気がよく、気温の高い日が続いているので午前中早めに行ったにも関わらす、すでに数人がせっせとマットを洗濯中でした。
冬の間使っていたマットを洗い場に何枚も運んで、一枚ずつ板の上にのせてブラシでこすります。
フィンランドの家庭では写真のようなラグマットを敷きます。目に沿ってブラシを左右にゴシゴシ。片面洗ったら今度は裏返し。裏も同じように洗います。
使用する洗剤はたいていこのマツの油を原料とする環境にやさしい洗剤です。
裏表洗ったら、すすいで今度は水切りです。こんな便利な道具「mattomankeli」(マットマンケリ) が設置されています。二つのロールの間にマットの端を挟んで手動で回します。何度か行ったり戻ったりすると水切り完了。
そして洗い場横にあるマット干し場へ。夕方乾いた頃に取りに行きます。
小さいものなら楽ですが、2～3メートルの長さのマットを洗う作業はかなりの重労働です。二の腕と腹筋が鍛えられるのを感じながら今日は5枚洗ってきました。
マット洗い場では井戸端会議も弾みます。ブラシでゴシゴシしながら、「あら、そのマットの色ステキね。」「オペラ行った？」「うちの犬がね・・・・」と楽しそうです。ホースの水が飛んでみんなビチャビチャになって大笑いするのも毎年恒例。
日本の暑さとは比較できませんが、サヴォンリンナとしては「猛暑」と言える30度に近い日が続いています。全国的に7月中はこの暑さが続く予報が出ています。旅行中、十分に水分をとるようにしてください。
筆者
フィンランド特派員
ラサネン千景
フィンランド、サヴォンリンナ在住です。
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