新しい橋を建設中、町の名所になる予感!? ライターットサルミ橋
サヴォンリンナでは大きな建設プロジェクトが3年をかけて進行中です。
ご存知の通り、この辺りは湖だらけ。ということは当然、橋が多いのです。そして地図上でまっすぐ行けばすぐの場所までも、実際はぐるっと道路をまわらなければいけないことも度々です。
高さのある船やヨットは町の東側にあるキュロンサルミ橋を通っていました。この橋は開閉式のいわゆる「はね橋」というのでしょうか、可動橋になっていてヨットなどが通過する際、橋の真ん中から上方向に上がります。当然、船やヨットが通過するあいだ、車も人も停められて渡れません。
私も最初の頃はついつい橋の向こうの店でアイスクリームを買ってしまって、ちょうど橋の開閉で停められ、20分待つことになり後悔したこともあります。
町の西側に大きな橋を建設中です。ライターットサルミ橋(Laitaatsalmen silta)と言います。
橋の長さ500メートル、高さ24,5メートル、この橋は開閉の必要がありません。完成後は高さのある船舶はこちらのルートを通ることになります。
昨年から橋の建設の様子を見ていますが、足場は木材で組まれ、それだけで大変に美しい建造物のようでした。
上の写真は昨年夏に撮影した一本目の橋の足場です。木材が太陽の光に照らされ、きれいでした。
このライターットサルミ橋、昨年12月に一本目の橋が通行可能に、そして先週ついに2本目も開通しました。
まだまだ冬の間も工事は続いて周辺の整備を含め全ての完成は来年2019年の予定です。
橋の中心部、湖の両岸にエレベーターもあります。
降りる時は階段を使ってみましたが、下が見えてこれはなかなかスリリング。
工事が終わって明るい季節になったら、また行ってみましょう。
高い建物がないサヴォンリンナで、広がる湖の景色を楽しめる新たな名所になる予感です。来年の夏、湖を上から眺めるのが待ち遠しいです。
サヴォンリンナでよく話されるジョークで、
遅刻した時には「すみません、橋が開いていたので遅れました。」と言えばいい。
「ああ、それは仕方がないね。」で終わるから、というのがあります。
このライターットサルミ橋はそんな町の交通を大きく変えることになる新しい「橋」なのです。この橋が出来上がれば、今までのようにはね橋を開ける必要がなくなり、車が20分停められてアイスクリームがとけることもなくなります。私は開閉式の橋も好きだったので、実は便利さ半分、寂しさ半分で複雑な心境です。
ただ、そうなると「橋が開いていたので遅れました。」という遅刻理由は使えなくなってしまうので、何か新しい言い訳を考えないと。。。。
筆者
フィンランド特派員
ラサネン千景
フィンランド、サヴォンリンナ在住です。
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