メトロバス無料エリアが終了
前回に続けてウエストレイクセンターについて書くつもりでいましたが、先に9月29日の土曜日付で市内の交通事情が変わった事をご報告させていただきます。
ダウンタウンのメトロバスのライドフリー・エリアが無くなりました。
どのバスに何度乗っても無料で、ダウンタウン内を移動するのにとても便利なシステムでした。
なかでも便利だったのは、ここのクチコミにも載っているバス・トンネル。
というのも、トンネル内を走るルートならば調べずにどれに飛び乗ってもコンベンションセンター、ウエストレイク、ユニオン通り、パイオニア・スクエア、インターナショナル地区の5駅、ダウンタウン観光のハブから外れないから。
昔は地上路線でうっかり乗って、ダウンタウンから外れて行くバスだったなんて失敗をよくしました(汗)。
無料エリアを出てしまうと降りる時に料金を払わなければならなくて、あまり本数のない路線だったりすれば戻って来るのにも一苦労でした(涙)。
それが無くなってしまうなんて、歴史の一幕が降りたような気がします。
私がシアトルに来た20年前には既にあって、素晴らしいシステムだと感激したものでした。
さてその、お世話になった無料エリア、有料になったのに乗ってみなくては・・・と、当日9月29日にウエストレイクから、日系スーパー宇和島屋があるインターナショナル地区まで移動してみました。
エスカレーターで降りると地下道が長くつながっています。
メトロのカスタマーサービス。ここでいろいろ聞けるしチケットも売っています。
土曜の早朝だったので閉まっていましたが、普通の時にはお客が集まっています。
そしてこの地下道ではメイシーズ、ノードストロムとモールがつながっているので、天気の悪い日には便利です。
さて、この通路の下、両側にプラットフォームへの降り口がありますが、インターナショナル地区へはどちらへ行けばいいでしょうか。
インターナショナル地区はウエストレイクからは南になります。
トンネルには空港行きのライトレールも通っているので、SeaTac/Airportのほうへ降りればいいのだと覚えておくと間違いがないですね。
さて、ウエストレイク駅を撮るのに一所懸命になっていてホームを撮らなかった・・・というのは言い訳で、撮るつもりでいたんですけど、やっぱり料金がかかる、イコール使う人が減るということでいつもより閑散としていたし、このところ警備員がずいぶんたくさんいるのが気になって、バスが来たところはちょっと撮れませんでした。
さて二両連結が多いバス、以前は前後どちらの口から乗ってもよかったんですが、この日からは料金を払うために前からのみ乗車です。
それを知らずに、後ろのドアが開かないので頑張って叩いている人もいました。
メトロはORCAというプリペイドカードがありますが、私は持っていないので現金でお支払い。
料金は一律、2ドル25セント。
この機械はおつりが出ないので、用意して行った小銭を入れながら、「May I have a transfer, please?」と運転手に聞くと、乗換え用のチケットを手渡してくれます。
これが正式にはTransfer TicketなのかTransfer Tabなのか覚えられないので「a transfer」と言ってしまうわけですが、それで充分通じます。
このチケットはこの日の午前中いっぱい有効で、メトロバスの路線なら乗る時に見せれば何度でも乗り降り出来ます。
午前6時から12時までの6時間、午後12時から夕方6時までの6時間で大雑把に区切られているので、11時半とかに乗ってしまうと損ですけど、この日は9時頃に乗ったのであと3時間近くは使えます。
わら半紙のようなヤワな紙なので、大事に持ち歩かないとすぐ破れそうです。
なんて思っているうちに、インターナショナル地区に無事に着きました。
ここの駅も再開発でとてもきれいになりました。
なんといっても野球、アメフト、サッカーを見に来る人達には日系スーパーの宇和島屋が一番最寄りのスーパーですから、その最寄り駅ということで使いやすくしたんでしょうね。
そのうちに宇和島屋からスタジアムまで歩いてみようと思います。
さて、有料になったエリアを実際に乗ってみて感じたことは、ダウンタウン観光の足として使うには2ドル25セントで午前中または午後いっぱい乗り放題というのはやはり便利だという事でした。
無料であるがゆえに自由気ままに乗って来ていたホームレスの人達は全く見当たらず、だから余計に構内が閑散として見えたと思いますが、うちは子供がまだ小さいので時間帯によってはシッカリと引き寄せて乗ったりしていたところ、より安心して利用出来るようになるのではないかと思います。
余談になりますが、メトロバスのホームページによると無料エリアが始まったのは34年前、1978年のことだそうです。
70年代初めのオイルショックで底を打った景気が回復の兆しを見せ始めた頃に、気楽にダウンタウンに買い物に来てもらい活気を取り戻そうと、市が料金を負担してメトロに支払うことにして実現したのだそうです。
ただし翌1979年に第二次オイルショックがありましたから、思惑通りにいったのかどうか・・・
そのあたりのことは、また次の機会に。
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