文化の日イベント(2)日系人の歴史を伝える日系博物館

公開日 : 2012年11月07日
最終更新 :
筆者 : Eko

この記事は文化の日イベント (1)の続きです。

ちょうど2年前でしたが、日系人の歴史を描いた「99年の愛」というドラマをご記憶の方もおられると思います。

このドラマの舞台になったシアトルでもロケが行われました。

平松家の農場とされる地域は豊かな農業地帯で、都市部も含め日本からの移民は本当に多かったので、強制収容されてから経済の滞りがあったのはもちろんですが、大変に困ったのは、今も市場としても観光スポットとしても栄えているパイクプレイス・マーケットだったそうで、店を出す農家が一斉にいなくなってしまったからだとか。

シアトルの歴史は日系移民の歴史と切っても切れない関係にあるのを改めて感じます。

文化の日のイベントがあった建物の右側はノースウエスト日系博物館になっていて、日系の方達の歴史を学ぶ大切な場になっています。

この日も戦時中のお話を聞く機会がありました。

まず参加したのは、アツシ・キウチさんの思い出プロジェクトの説明会です。

omoide.jpg

キウチさんは終戦の時に12歳だったそうで、私の父と同い年。

お元気でいらっしゃいますね。

思い出プロジェクトは出来るだけ多くの方々の収容所の体験談を書き残し、後世に伝えて行こうというものだそうです。

シアトルそのものの歴史としても、社会学的に非常に意味のある本です。

でも、日系人の強制立ち退き・収容のため発令された大統領令9066号から今年でちょうど70年。

父であり母であり、家族を守って苦渋の体験をした人達がだんだん少なくなって来ているのを危惧しておられました。

もう一つ参加したのはミニドカ収容所のお話の紙芝居です。

minidoka.jpg

右の方が英語で言ったことを左の方が日本語で受けて言い直すという形式で、分かりやすくまとめてあって、うちの子供達も真剣に見入っていました。

右の方の紹介を聞き落としたんですが、お年を召していらっしゃるし、生き証人でいらっしゃるんでしょうね。

この写真には写っていませんが、左手には千人針体験ワークショップもありました。

私も子供が一緒でなかったら、少し縫ってみたかったです。

このノースウエスト日系博物館では来年、2013年7月17日まで、Art Behind Barbed Wire(鉄条網の中のアート)という特別展示をしています。

材料も思うように手に入らない環境で作られたとは思えない素晴らしい作品の数々にはため息が出ます。

ぜひ一度お寄りになって、ご覧になってみて下さい。

The NW Nikkei Museum

Art Behind Barbed Wire

1414 South Weller Street

Seattle, WA 98144

月〜金は午前10時から午後4時まで

土日はお休みです

特別展示のウエブサイトへはこちらから

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