航空博物館・一般公開前のスペースギャラリーに行って来ました

公開日 : 2012年11月10日
最終更新 :
筆者 : Eko

昔々からのシアトルのメイン企業といえばボーイング社、その発祥の地に航空博物館があります。

nasa_210364main_FF_Seattle-ENTER.jpg

そこでこの週末、11月10日から一般公開される新しいスペースギャラリーに行って来ました。

entrance.jpg

ギャラリーは本館からスカイブリッジを渡った対岸にあります。

skybridge.jpg

いつ渡っても近未来的で嬉しくなるスカイブリッジですが、この時は映画「2001年宇宙の旅」で無重力状態を紹介するシーンで流れる「美しく青きドナウ」がBGMになっていて、一瞬ですが自分もゆるゆると浮き上がれるような錯覚があり、びっくりしました。

今日は報道関係者にも公開される日だったらしく、シアトルのローカル局のクルーがたくさん来ていました。

よくテレビで見るレポーターさんたちもチラホラ。

うちは報道関係ではありませんが博物館のメンバーなので、一般公開前の1週間に特別に入場できて、ゆっくり見る事が出来ます。

入るとすぐ目の前にスペースシャトルがあります。

shuttle.jpg

ただし本物ではありません。

本物のディスカバリーはDCのスミソニアンへ。

アトランティスはケネディー宇宙センターへ。

エンタープライズはニューヨークへ。

エンデバーはカリフォルニアへ。

この取り決めは非公開で行われたので、理由については色々な憶測があるようですが・・・

シアトルも本物を勝ち取ろうとして長年いろんな活動をして来ましたが選ばれず、スペースシャトル乗組員が実際に使ったシュミレーターがシアトルにやってきました。

ですからコクピットの部分は実際のシャトルと同じ物ですが、本体部分はこちらに運ばれてから付け加えられたものです。

でも、それでも実寸で見るシャトルは大きくて、わくわくします。

ギャラリーの中で、シャトルの次に目を惹くのはこちら。

charon.jpg

私はあまり詳しくないですが、ただもう宇宙に行く感じがすごーくします。

横にあった説明によれば、シアトル近郊のケント市で開発されているジェットエンジンで、一度発射すれば使い捨てのロケットのものと異なり、スペースシャトルのように何度でも離着陸できる構造を目指しているそうです。

シャトルの反対側へまわると、上にはハッブル望遠鏡の2分の1サイズの模型が。

hubble_half.jpg

シャトルの歴史をたどる年表も作られていました。

timeline.jpg

こちらはシャトルの後部。人と比べると大きさがわかります。

shuttle_back.jpg

この後方部分は上がって中に入れるようになっていて、こちらもギャラリーになっていました。

shuttle_inside.jpg

ギャラリーから降りてすぐのところに展示してあるのは、旧ソ連のソユーズ。真っ黒で、大気圏突入の時に本当に焦げて来たんだなあと思いました。

soyuz.jpg

中が見られますが、そのまま帰って来られるスペースシャトルを考えると、こんな狭いところに3人もがぎっしり横になってって、ただただ凄いと思うばかりです。

soyuz_inside.jpg

ところで本館に以前からある宇宙飛行の歴史のセクションに設置されていたスペースシャトル着陸のシュミレーターが、こちらにお引っ越ししてきていました。

simulator.jpg
simulator_panel.jpg

シャトルの着陸はなかなか難しくて、うちの子供達も来ると挑戦しますが、上手に出来ずにクラッシュしまくりです。

しかもクラッシュさせてもらえるのはいいほうで、あまりにも操縦が下手だと途中でシュミレーターに見放されて「また今度〜」と終了になってしまいます。

大人がやっていてもなかなか成功しないみたいですね。

ところで上の写真、着陸シュミレーターの上にあがっていく階段が写っていますが、これがコクピットにつながっています。

今日は報道陣公開日だったため開いていましたが、普段は公開されていません。

また折りをみて、定期的に10人程度限定で特別公開をすることになるそうで、その時には実際にシュミレーター体験が出来るのだそうです。

博物館側の手違いなのか、事前にネットで検索した時にたまたまそのシュミレーター使用注意のページに行き当たり、規定の念書を読んだところによれば、狭い空間なので身長や胴回りサイズに限度を定めてあり、また10歳以下の子供は応募出来ないことになるようです。

ですから残念ながらコクピットの写真は無しですが、かわりに航空博物館のサイトにある写真をどうぞ。

03_crew_compartment_cockpit.jpg

最初にも書きましたが、こちらの一般公開は11月10日土曜日、オープニングセレモニーや関連イベントが行われるそうです。

入場料や開館時間はこちらをご覧になって下さい。

sg_header.jpg

ところで・・・このギャラリーのなかで人々の注目を浴びていたのが、スペースシャトルとソユーズのトイレの違いでした。実際に使われたものが展示されていますが、ソユーズのがなかなか凄いです。ここで写真をお見せするのがためらわれるので出していませんが、もしご覧になりたい方がいらしたら、無記名でもコメントで入れて下さったら後ほど追記で掲載させて頂きます。

ブログ村ランキング、参加してみました。

クリックしていただくと励みになります。よろしくお願いします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。