シアトルで子育て(1)1人で行動させる時

公開日 : 2012年11月20日
最終更新 :
筆者 : Eko

私事ながら、モデムの故障でネットがつながらなくなり、前回の記事から間が開いてしまい申し訳ありません。

今日は今月のお題である子育てについて書こうと思います。

アメリカに家族旅行をなさった方、駐在やその他の理由で住んだ方はご存知かと思いますが、日本でのように小さな子供に1人で外遊びをさせたり、または子供だけで留守番等をさせることは出来ません。

州によりますが、中学生以上であれば大丈夫なところが多いようです。

ところでシアトルのあるワシントン州ではそれを文章として明記した法律がありません。

州の社会保健事務所(Department of Social and Health Services)でパンフレットを出していますが、通常10歳以下の子供は1人でいるべきではないとしながらも、仮に留守番させても大丈夫だという判断は子供の普段の様子と親との信頼関係に任されています。

興味のある方はご覧になってみてください→コチラ

ただし、法律がないということは「やってもいい」ということではありません。

同じ事務所内のCPS(チャイルド・プロテクション・サービス)という機関、日本で該当するのは児童相談所かと思いますが、子供への虐待や放置などが第三者から通報された場合、調査のうえ妥当と認められれば親の意向に関わらず、子供の人権が侵害されたということで、その子を保護します。

と言っても親のもとから突然連れ去られるわけではなく、最初は訓告があったり家庭内でそういう事がないようにと親への教育があったりという段階を踏んでいきます。

この通報は、学校の先生やスタッフ、医療関係者など、子供に直接関わる職業の人達には、虐待や放置などが推測される異変が子供に見られた場合はCPSに通報する義務があるそうです。

もちろん近所の人からの通報もあるんです。

うちの上の子が4年生になったので小学校への送迎をやめた時、隣人が「親として承知しているのか」と確認に来ましたから。

小学校では4年生以上は親が念書を入れれば自転車通学していいことになっており、子供の希望で始めたことですが、その人はたいそう心配性なんです。

また、市のコミュニティーセンターでは8歳から「Home Alone」という一人で留守番するにはどうしたらいいかというクラスを受けられるので、シッカリとした子なら9歳か10歳ぐらいから大丈夫だとは思うんですが、通学路のどこに心配性の隣人が住んでいるか分かりません。

文章での法律がないからこそ、疑わしきは通報、という人もいます。

もちろん親が了解していることなら問い合わせされても構いませんが、なるべくなら面倒を避けるために、中学に入るまでは1人で行動させるのは控えた方が良さそうです。

ところで昨日まで親にくっ付いていなければならなかった子が、中学に入ったその日から、自分が通っていた小学校に弟や妹を迎えに来たりするんです。

うちの学区は中学のほうが早く終わるので、小学校で元の友達と時間を潰しながら終わるのを待っていたりします。

本人達は大人の入り口に立ったようで大いばりで下の子を連れて帰りますが、昨日までを知っている親の私達には可愛らしくて、見られないようにそっと微笑み合ったりします。

(11月のお題"世界各地の子育て環境")

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