シアトルで子育て(3)それを食べさせますか?
シアトルだけではありませんが、アメリカでは全国的に給食の献立が見直され、今年度から野菜や果物をより多く、減塩、低脂肪などを心がけたヘルシー嗜好に変わりました。
子供の肥満から引きおこされる生活習慣病を危惧して、食育に立ち上がったオバマ政権で、ミシェル夫人が陣頭に立っています。
実はこのニュースを2年ほど前に聞いた時、軍部からも声が上がったという話があったのを覚えていたので、検索したらやっぱりこんな記事が出て来ました。
NBC News: School lunches called a national security threat
Retired military officers say kids are growing up too pudgy for service
要約すると、勧誘したり志願したりして入って来る若者達が重すぎて、最初の訓練が昔のようには運ばなくなっていたんです。
この記事では「国家安全保障への脅威」だなんて大げさに書いていますが、実際そうなんでしょう、若い人達、ツブシがきかなくなっているんでしょう。
ただ子供の肥満はずいぶん昔から言われていた事で、やっと動いた感が否めませんが、軍が言えば動く、さすが軍事大国アメリカだと感心したものです。
(偏見でしょうか・・・)
さて、アメリカの学校ランチは給食を買うのも自宅からお弁当を持って行くのも自由です。
日本の給食のように毎月の献立が発表されます。
アメリカの食事というと、ハンバーガーやホットドッグ、フライドポテトなんかがすぐ浮かぶと思いますが、
ピザもあるんです!
って、そういう問題じゃないですよね(^_^;
でもチーズも肉も野菜も炭水化物も一緒に食べられるピザは、比較的バランス食なんです。
学校によってチョイスが何種類か決まっている場合もありますが、だいたいはカフェテリアでお盆を持って並び、好きな物を取っていく形式です。
すると、大変な偏食になる子もいます。
肉系ばっかりとミルクとか。
ポテトとジュースだけとか。
ですから、もし食べさせるとしたら少なくとも機内食みたいなセットメニューで、一応バランスよくまとめられているランチのほうがありがたいです。
バランスよくって言っても、アメリカ流のバランスですけれど。
レーガン大統領の時、ケチャップをトマトと同じ野菜に分類したというのはどうも都市伝説のようですが、チョコレートミルクをカルシウム摂取源としている学校は多いです。
チョコレートミルクぅ??と驚きましたが、確かに牛乳にチョコレートシロップを入れて作りますから、カルシウムは摂取できます。
でも、腑に落ちないんですよね・・・
そこから摂取する砂糖の量は、絶対に無視してるよね・・・
小学校はまだ学区のキッチンで作ったものを提供したりしていますが、中学や高校になると、日決めでファーストフード店が開店したりします。
そうすると毎日ハンバーガーとか。
高校になるとスナック菓子の自販機やスナック専門コーナーが学校にもあって、食べ放題ですし。
それで育てば、軍の訓練にはついて行けなくなるでしょうね。
最近でこそベビーフードもオーガニック系のヘルシーなものが増え、手作りする道具もベビー用品店やキッチン用品専門店で普通に見かけるようになりましたが、ほんの10年15年前はガーバーなどビン入りのものがやはり主流でした。
保育園でも、一般的なガーバーよりも少し高級なブランド物のベビーフードを提供しているところが評判を呼んだり。
うちは離乳食を過ぎて1歳半ごろから少し預けるようになりましたが、昼食にかかる時に1歳半の子供にチリ・コン・カーンとコーンチップスを食べさせると聞いて、二の句が継げなかった事がありました。
ちょっぴりスパイスも効いているとかで、チーズをどばっとかけて、そんなに小さな子供に食べさせるには消化に悪そう。
大学付属の保育園でインターナショナルなランチを出すということでしたが、うーんそうかぁ、そうなのかぁ〜と、無理矢理納得しようとしていたのを覚えています。
うんと小さい頃からそんな味の濃いリッチなものを食べ慣れているから、あのすごい量を食べきれるんでしょうね。
でも確実に健康には悪いですから、オバマ夫人、食育がんばって欲しいと思います。
(11月のお題"世界各地の子育て環境")
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