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アメリカ/シアトル特派員ブログ 旧特派員 Eko

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2012年11月29日

シアトルで子育て(5)学校のこと


シアトルで子育て(5)学校のこと

アメリカの学校制度は全国的に決まっているのではなくて、州、郡、市、学区によってそれぞれ違います。

場合によっては同じ学区内で隣り合った学校でも全く違うこともあります。

もっと言うなら規則として明記していない場合、成績が相対評価になるのか絶対評価になるのかも、先生の裁量で決めていることもあるそうです。

転校などする時には本当に大変です。



それでも基本の年齢は何となく決まっていて、子供はだいたい3歳になった年の9月からプリスクールに入ります。

ただ日本の幼稚園のように毎日午後まであるというのではなくて、大概は週2回、午前または午後の半日のみです。

その翌年はプリKと呼ばれ、園によってはプリスクールと同じクラスだったり、または週に3回で別クラスになったりします。

これもやはり半日のところが一般的です。



半日といっても2時間半〜3時間程度ですから、あとの半日をどう過ごすかというと、親が専業で家にいれば子供の友達同士で遊ぶ約束を取り付けたり、図書館やコミュニティーセンターの子供向けのクラスに通ったりします。

こちらは図書館の読み聞かせ風景で、読み聞かせとクラフトやお遊戯などでだいたい30分です。

プリKが終わり5歳になった年の9月にはキンダーに入ります。

公立小学校の1年生の一つ下のクラスで、ここから高校卒業の12年生までが義務教育なので、省略してK-12と呼ばれます。

また1学年単位はその卒業年で呼ばれるのが一般的で、例えば今年の秋からキンダーに入学した子供達は全米どこででも「The Class of 2025」と呼ばれます。



このキンダー、国の規定では義務教育と定められているのが半日分しかありません。

ところがキンダーの段階では午前か午後の半日クラスにするか、1日ばっちりのクラスにするかの選択肢があることがあります。

国からは半日分しか予算が出ないため、1日クラスで希望を出すと、あと半日の授業料は、ある学区では親が毎月負担して授業料を納める、違う学区では独自で1日が義務教育と決めて差額を学区や市の予算でまかなうため親の負担は一切無し等、まちまちになります。

1ヶ月の授業料はだいたい250〜300ドルとかなりな額になるので、たまたま住んでいるところが半日しかない場合、子供を1日キンダーに入れるために越境させる親も珍しくありません。



さて1年生になれば全員がだいたい6時間学校にいることになります。

この6時間拘束は始業や終業時間が前後したりしますが、高校卒業まで変わりません。



キンダーが始まった時にはだいたい横並びだった子供達ですが、授業がすすむにつれてすぐ理解する子、なかなか理解出来ない子が出て来ます。

移民の国で英語が全く分からない家庭の子などもいて全員が横並びというのは到底無理なため、進度別にグループを組んだ授業が行われることは珍しくありません。

以前2年生のクラスを手伝っていた時に、もう「ハリー・ポッター」シリーズを読んでいる子がいて驚きましたが、反面、もう2年生なのにまだ「はらぺこあおむし」を読んでいる子がいたりもします。

担任はだいたい同じ程度の子供同士で3つか4つのグループに分け、授業の内容によって全員で、またはグループでと臨機応変に勧めます。



英語が全く分からないで学校に来ている子は、このグループ分けの時にESLで英語の授業を受けたりしますし、グループに収まらないほど進んでいる子は科目によって違う学年で授業を受ける場合もあります。

その子がどの科目でもバランスよく先に進んでいて、子供のためになると判断されると親と相談の上、飛び級になったりもします。



中学になると、日本と同じような時間割が出来ます。

(小学校のうちも休み時間や昼休みの時間は決まっていますが、授業時間をどういう割り振りで使うかは担任に任されているので、いわゆる「時間割」というのはない場合が多いです)

学校によっては日本と同じように先生がまわるところもあるようですが、だいたいは生徒達が時間割に従って先生達のクラスをまわります。

出来る子達は、中学で高校で習う代数や幾何を取ることが出来るので、学力の格差はどんどん開いて行きます。

また本格的なクラブ活動やスポーツが始まるのも中学からです。



さて高校にあがると、中学で高校の授業を取ってパス出来た子達は数学や英語などの大学の教養科目の必須クラスの授業を受けることが出来るようになります。

直接大学へ出向いて授業を受ける場合、高校に居ながらにしてその授業を受ける場合、学校によって違います。

先へ先へ進めば大学へ入る時に有利になるのはもちろんですが、私が個人的にいいなと思うのは、大学へ行ってからなら必須クラスは100人とか入る大教室で授業を受けなければならないところ、高校でなら最大30人ほどの少人数クラスなので、分からないところや疑問に思ったところはすぐ先生に聞ける便利さです。

100人の中の1人だったら、名前も顔も覚えてもらえないでしょう



高校ではその学年に取らなければならない必須科目と、高校にいる間に単位を取ればいい選択科目との2本立てです。

選択科目のクラスは全校生徒がランダムに取るため、よく聞いていないと、11年生にもなって9年生と同じクラスを取っていると思って無駄に失望したり、逆に10年生なのにもう12年生のクラスを取っているからと子供の出来を過信したりはしょっちゅうです。

出来る子はどんどん伸ばす姿勢はいいですが、親としては片時も気が抜けない感じで、言われる通りに頑張っていればちゃんと進んで行く日本の学校制度の素晴らしさを時に痛感しています。





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(11月のお題"世界各地の子育て環境")

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