Frango:シアトルだけのチョコレート

公開日 : 2012年12月27日
最終更新 :
筆者 : Eko

さまざまな行事に東奔西走したクリスマス。

frango_small.jpg

フランゴのチョコレートを頂きました。

あまりにも身近にあるのでこのごろは素通りばかりですが、このチョコレート、美味しいんですよ(^^)

数々のフレーバーがありますが、それがチョコレート本来の持ち味に勝つことなく、柔らかすぎず硬すぎず、純粋に素敵なチョコです。

今や全米のメイシーズ・デパートで手に入るフランゴですが、発売は1918年、今はない老舗デパートのフレドリック&ネルソンからでした。

私がシアトルに来たのは90年代初めで、当時はシアトル中心街のドーナツ現象が進み、ダウンタウンはいわゆる危険区域で徒歩でウインドーショッピングなんてもってのほか、買い物客はみな郊外型ショッピングモールへと流れていきました。

今、数々のイベントに人が集まり、小さな子供と一緒でもベビーカーを押してでも安心して歩き回れるダウンタウンからすると、まるで別の町の話のようです。

そして私が見たのはつぶれて空き家になったアイ・マグニンというデパートとフレドリック&ネルソンだったんです。

そのころ既にアイ・マグニンについては誰からも何も聞きませんでしたが、シアトルに長く住んでいる人達はヨーロッパ嗜好で高級品を揃えていて、なおかつフレンドリーで敷居も高くないフレドリック&ネルソンをずっと惜しんでいました。

なかでも一番の懸念はフランゴ・チョコレートがどうなるかということで、それがデパートとしては三番手のボン・マルシェに受け継がれた時の安堵は大変なものでした。

(ちなみに二番手はノードストロムです)

そのボン・マルシェもだんだんとメイシーズの傘下に入り、数年ののちにボン・メイシーズと名前を変え、また数年を経て、今は全てのボン・マルシェがメイシーズになっています。

またフレドリック&ネルソンと共にシカゴ拠点でフランゴを作り販売していたマーシャル・フィールズという店も買収されメイシーズに変わりました。

ただし一緒に作っていたといってもシアトルとシカゴではレシピも違い、マーシャル・フィールズが普通の平たい長方形のチョコレートボックスを使っていたのに対し、シアトルのフランゴはいつもこの六角形の箱で1粒ずつセロファンで個包装という形を取っていました。

そしてメイシーズがフランゴを全国的にオンラインでも販売するようになった時、採用されたのはマーシャル・フィールズの長方形のボックスだったんです。

ここからは私個人の憶測です。

シアトルに来てから2年目、初めての里帰りの時にフランゴをたくさんお土産に買ったんですが、この魅力的な六角形の箱、泣きたいほど荷造りが難しいんです。

厚紙もかなり薄く柔らかくて、慎重に詰めてもやはり実家につくまでにほとんどが歪んでしまいました。

それでも開け閉めが簡単で可愛いので、差し上げた方にはとても喜ばれました。

オンライン販売で郵送だと途中で放り投げたりもされますから、変形しにくい四角い箱だとスペースも取らないし、ということじゃないでしょうか。

それでこの六角形のパッケージはシアトルのあるノースウエスト地方のみで販売されているそうです。

ノースウエストというとワシントン、オレゴン、アイダホ州を網羅しますが、チョコレートそのものもシアトル・チョコレート社で製造されていますし、そんな話を添えてお土産になさってみてはいかがでしょうか。

ブログ村ランキングに参加しています。

クリックしていただくと励みになります。よろしくお願いします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。