新装オープンした歴史産業博物館*MOHAIに行ってきました
昨年12月にリニューアルオープンした歴史産業博物館(Museum of History & Industry = MOHAI)に行ってきました。
1952年のオープン以来、もう少し北のモントレークというところにあったのを、ユニオン湖の南岸にあった古い海軍所有の建物をリモデルして移転して来ました。
頭文字を取った略称のMOHAIはそのままモハイと読みます。
入館してまず最初に出迎えてくれるのが、右手にあるこれ。
リンカーン社というレッカー車会社のシンボルです。
英語でトウ・トラック(tow truck)というのを爪先のトウ(toe)にひっかけ、毎年夏に行われるシーフェアのパレードに参加するためにワーゲンのバンを改造して冗談で作ったそうですが、インパクトがありすぎたのか、各種イベントやパーティー、ウエディング等に予約が入るようになったとか。
一応レッカー装備はあるものの、前に重心がかかりすぎているので実際に牽引するのは危険だそうです(^^;
このトラックが作られたのは1980年初めだそうですが、私が引っ越して来た90年代初めにはこれが会社の看板になっていて、曲がり角からいきなり現れる巨大なピンクの足指に、どんなオヤジギャグな人達が住んでいるんだろうと思ったものでした。
通り過ぎて中へ入ると大広間になっていて、歴史的アイコンをまとめたディスプレイがあります。
一番上に輝くRの文字は今はもう無いレニアー・ビールの看板。
シアトルの南側のシンボルだったのが取り外されて久しかったのが、最近また新しくレプリカが作られ、今は倉庫兼オフィスビルになっている建物の屋上に、惨然と輝いています。
この一大ディスプレイの一番左下に、当時もう1つオヤジギャグっぽくて呆れた、シアトルを訪れる人が必ず口にするといわれるアイバースのクラムチャウダー、それのマスコット、ダンシング・クラムくんが飾られています。
季節によって黒装束で厚着したりもしますが、基本、全身黒タイツで顔が貝殻という出で立ちの人(?)が、時には1人で、時には群れをなしていて、映画の1シーンをパクッたCMを流していました。
何故かいつも走っていたという印象があります。
そしていつも、非常に邪魔なところで走っていたという印象が(^^;
最近も時々はイベント等に出て来ているんじゃないかと思っていましたが、私がこのディスプレイを見ている間に中高生ぐらいの子達が寄って来ては、きゃーアレは何?という感じで騒いでいましたから、ひょっとしたらもう知らない世代もいるのかもしれません。
それとも旅行で来ている人達だったのかな。
吹き抜けの天井からつり下げられているのは、昔々の初代の郵便飛行機。
これは確か航空博物館にもあります。
横手にあるのが、昔々のハイドロプレーン・ボート。
びっくり、木造だったんですねー。
下の子について歩いていたのであまりよく見られませんでしたが、1階には他につい先月アマゾンの出資でオープンしたBenzo Centerというのがあり、発明と発明家の歴史、特許のことなどの展示、そして自由な発想から実際の発明へとつなげる課程を子ども達に体験させるコーナーがありました。
館内のところどころに設置されている大きなタッチパネル。
このあたり全域の地図で、市の名前に触ると概略が書かれたウインドウが開きます。
一番したのランダムなアルファベットはよく知られた看板などの1文字で、触ると全体写真がポップアップで開くようになっています。
そして2階は回廊になっていて、ネイティブアメリカンの時代から現代まで、
時代ごとに区分けされた小部屋がいくつもつながり、歴史を見て歩けるようになっています。
こちらは開拓時代の部屋。
禁酒時代の密造酒を作る装置。
それでも抜け道はあったようです。
ジャズエイジのファッションですね。
ジャズエイジといえば、シアトルは昔からジャズも盛んな土地柄です。
こちら現在入手できる地ビールのほんの一部。
町の建設やインフラの設置のコーナーもありました。
鉄道の展示では小さな子ども達がたくさん遊んでいたので写真が撮れませんでしたが、こちらは水面の高さが違う湾と湖をつなぐチッテンデン水門の仕組みを分かりやすく説明していました。
今は無い、懐かしいキングドームの模型。
今はもういないプロバスケのスーパーソニックスが優勝した時のトロフィー。
産業として一番最後にあった展示はやはりマイクロソフトでした。
3階の特別展示場は何もやっていなくて閉まっていましたが、4階は常設の海事博物館になっていました
中はこんな感じ。
ガランとして見えるのは、これから展示が増えて行くんでしょうか。
この部屋からの外の眺めです。
何となくここを海事博物館にしたのが、分かるような気がしました。
そしてこちらが、4階の踊り場から吹き抜けを見下ろした感じです。
全体的に内容が濃くて見応えがありました。
14歳以下は入場料が無料で、常設展示に興味の持てる年齢以下は無料という博物館がよくあるので期待していなかったけれど、小さい子供でも十分に楽しめる体験型の展示がたくさんありました。
純粋に何か学んで欲しいという姿勢から、無料にしてあるんでしょうね。
ところでこの博物館にはオーディオガイドの貸し出しがありません。
説明を聞きたい場合は携帯でオーディオツアー番号にかけ、展示番号を指定して説明を聞く形になっています。
たとえば、
こんなシールが貼ってあれば、3#と押すと聞けるようになっています。
真ん中の広々した吹き抜けのところでは、様々なレクチャーやイベントがあるそうです。
そういうのにもぜひ出席してみたいですね。
MOHAI・Museum of History and Industry
860 Terry Ave N, Seattle, WA 98109
PH: (206) 324-1126
Hours: 10:00 am - 5:00 pm
水曜日のみ10:00 am - 5:00 pm
公共交通機関を使う場合はウエストレークセンターからストリートカーに乗って、Terry&Mercer駅で降りるのが便利です。
ウエストレークまでの行き方は、
のページを参考になさって下さい。
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