ロココ調の不思議な世界*Paramount Theatre & Tour
久々にパラマウント・シアターでのミュージカルに行ってきました。
見て来た「ライオンキング」は7日で終わってしまったんですが、劇場内の写真を撮って来たので、いくつか紹介させていただきます。
いつも行くフィフス・アベニュー・シアターの内装にも見惚れますが、ここの豪華さには本当に圧倒されます。
まず正面、ステージを見下ろす角度から。
そしてサイドの壁と天井。
1階のホールから2階への階段。2階からは迷路のような階段が3階、4階へ通じています。
このパラマウント・シアターというのは映画会社のパラマウント・ピクチャーが1920年代のサイレント映画時代に自社の作品を上映するため、全米の大都市に建てたものだそうです。
当時はBGMとしてオルガンを使っていたのでどこの映画館にも備え付けてあったのが、トーキーの台頭とともに処分されてしまったのを、ここの劇場用パイプオルガンは難を逃れ、今でも健在だそうで、たまにサイレント映画の上映会がある時にはちゃんと演奏されるそうです。
いつか、見に行かないといけないですね。
さて、多くのパラマウント・シアターが中心街の便利なところにあるのに、シアトルで確保された土地は当時は劇場がひしめいていた2番街からかなり離れた9番街。
また、ユニオン湖がすぐそばにあるので地盤が弱く、かなり埋め立てをしなければならなかったそうです。
そんな立地条件の悪いところに建てるのだから劇場そのものをランドマークにしようとパラマウント社が総力をあげて作ったそうです。
当時はやっていた懐古趣味で、ボザール様式と言われるヨーロッパの古典様式を模した造りになっており、特にロココ調のベルサイユ宮殿をイメージしたのだとか。
シアトルとベルサイユって、なんだかものすごいギャップです。
大都会で高速道路がはり巡らされたロサンゼルスの真ん中にディズニーランドがある、というような感じだったのかもしれません。
水飲み場までベルサイユ風でした。
ところでこの劇場では毎月第1土曜日に無料のツアーをやっています。
予約は不要で、午前10時に正面玄関で待っていると係の人が出て来て中を案内してくれます。
説明は英語のみですが、まだ林業とゴールドラッシュの町だった頃を色濃く残していた時にこんな重厚な劇場がと、不思議の世界に誘われるかもしれません。
Paramount Theatre
911 Pine St, Seattle, WA 98101
(206) 902-5500
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