大麻の話をもう少し
**この記事は「大麻の合法化について」の続きです**
先の記事は合法化についてでしたが、もう少し大麻について書かせて下さい。
うちではシアトルの地元情報誌を購読していますが、今週届いた最新号に大麻製品の広告が載っていました。
雑誌を一番に読んだ子供達が見つけて教えてくれました。
7月に小売りが開始され8月に広告が出たのは当たり前の事なんですが、これからはお酒やタバコの広告と同じ感じで目にするようになる事実を突きつけられ、親としては本当に複雑です。
さて大麻には数限りなく様々な呼び方があるようですが、一番よく目につき耳にするのは「Cannabis」「Hemp」「Pot」「Weed」です。
このうちCannabisとHempは以前は同じレベルで使われていましたが、地元ニュースや新聞などではドラッグとしての呼称をCannabis、それ以外をHempとして分ける傾向が見られます。
ただしこれは用法であって、辞書をひけばどちらも「麻、大麻」と書いてありますし、他州でも同じだと思います。
でも、例えば麻の実ナッツ製品をCannabisと呼ぶことはありません。
それで、意訳で日本語に直す場合はCannabisは大麻、Hempは植物としての麻という感じがします。
例えばうちの上の子は健康食品の店の広告でHemp Milkを見つけて大騒ぎしていましたが、麻の実ナッツと水から作るものですから、残念ながら飲んでもハイにはなりません(笑)
日本でも麻ミルクという名前で販売されているそうですね。
(ブラマンジェや豆腐にすると美味しいしヘルシーだそうです♡)
CannabisやHempが感覚的には正式名称や書き言葉なのに対し、もっと砕けた感じで使われるのはPotやWeedです。
それで、ヘンプフェストで設置されたビヤガーデンのような囲い込まれた喫煙所は「ポットガーデン」と呼ばれていました。
Weedのほうは、もともと雑草のことですし軽めの言葉遊びでジョークに使われる事も多いです。
よい例えを思いつけなくて残念ですが、前に庭の草むしり(weeding)をしていた時、塀越しに隣の人に何をしているか聞かれて答え、ああそれで気持ちよさそうなんだ〜といわれ、天気もいいしねと普通に流したのを、冗談だったと後から気付いた事があります。
(ちょっぴり悔しかったです)
ところで嗜好品としての大麻はワシントン州とコロラド州のみで合法化しましたが、医療用としてはは23州及びDCで合法化されています。
怪我の後遺症や病気などから来る痛みを和らげたり、ひんぱんに痙攣発作を起こすような患者への投薬で発作を抑える効力が見られたりしているそうです。
医師が出した処方箋をもとに購入できるのですが、州により規定が異なるようです。
全米州議員協議会のサイトでこの8月14日付けの一覧表を見つけましたので、よろしかったらご覧になってください。
医療用は他の処方箋薬と同じように医師が指定した通り購入することが出来ますが、嗜好目的の購入には量規制があります。
大麻の花や葉を乾燥させて作られ、タバコのように喫煙するマリファナは1オンス、28.35グラムまで。
ほんの少しみたいな気がしますが、乾燥して軽いですから他の乾物のように思いのほか量があるのではないかと思います。
また、樹脂を凝縮させたハシシは7グラムまで。
刻んだマリファナや削ったハシシをハーブのように使った固形の食品等は16オンス(453.59グラム)、飲料は72液用オンス(2.129リットル)までということです。
ハシシを作る際に副生成物として得られるハッシュオイルは医療用にのみ提供されているようです。
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参考資料:
University of Washington Alcohol & Drag Abuse Institute: What is Cannabis?
CNN Health: Medical marijuana and 'the entourage effect'
Wikipedia: Cannabidiol (CBD)
Wikipedia: Tetrahydrocannabinol (THC)
The Bellingham Herald: What are the rules about buying, using pot in Washington state?
National Conference of State Legislatures: State Medical Marijuana Laws
Wikipedia: Medical cannabis in the United States
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