[お題]ぼくの夏休み*シーホークスのサマーキャンプに参加してきました
およそ2ヶ月半もあるアメリカの夏休みは、子供達に普段できないことを体験させるいいチャンスです。
自前で出来ることは親が教えられますが、それ以外はサマーキャンプに入れることになります。
キャンプと言っても泊まりがけの林間学校のような本格的なキャンピングもありますが、普通に「サマーキャンプ」と言えば、家から通いで数日から1週間単位で1コースの「◯◯教室」のことです。
内容と価格は主催者により様々で、例えばコミュニティーセンターやYMCAなどは日本の学童保育のような感じで、1日楽しく遊ばせてくれるところ。
内容重視ならば、例えばオペラやバレエ団、ミュージカルシアターのキャンプもありますし、勉強系ならサイエンス・センターや動物園、水族館、各種博物館、大学のキャンプがあります。
今年、我が家の小学生は科学系キャンプとスポーツ系キャンプに参加させたうち、一番楽しみにしていたのはNFLのシアトル・シーホークス関連のキャンプ2つでした。
どちらも1日だけのキャンプでしたが、やはり2年続けてスーパーボウルに行ったチームの人気はすごいもので、どちらもあっという間に定員に達してしまい、チケットが取れたのは幸運だったようです。
キャンプ1:ゲータレード・ジュニア・トレーニングキャンプ
スポーツ飲料のゲータレードが主催で、リタイヤしたシーホークスの元選手達がボランティア・コーチとして教えてくれるもので、対象は7歳〜14歳、定員230名、あちこちの中学や高校のフットボール・コートを借りて行われました。
2時間と短いものの、無料だったのでビックリ。
ただとても暑い日だったので、それぐらいでちょうどよかったようです。
まず年齢別にグループ分けされて、
6カ所ぐらいあるそれぞれのステーションを15分ずつまわり、
最後にはボールをつかったゲーム...
その間、女の子はチーム専属チアリーダーのシー・ギャル達とチアの練習
練習が終わった後は男の子達は真ん中に集まり、女の子達はその前でチアの特訓の成果を披露しました。
その後でみんなを座らせ、ヘッドコーチが訓示を...
夏休みをいかに有意義に過ごすかということで、TVやゲームばかりしていないで外で身体を動かせという話になるかと思いましたら、「たくさん本を読め、プロ選手になりたかったら練習も大事だけれど、何より大事なのは頑張って勉強していい大学に入ること」というのを言葉や例を変えながら繰り返し言い諭していました。
こんなキャンプに参加する子供達は全員がシーホークスのファンですから、レギュラーで出る花形選手が名門スタンフォード大やUCバークレーの卒業生だったりするのはみんなが知っています。
昔はフットボールさえ出来れば入学出来て、成績が悪くても細工をして無事に卒業させてもらっていたのが、最近では成績でどんどん落とす傾向が強くなって来ています。
チアリーダー達も同じことです。
それというのも選手達はプロ契約をする時に地域に貢献すること、公人としてメディアに出ることが義務づけられており、「テレビやラジオのライブ突撃インタビューも受けるから、頭が良くないとキチンと受け答えが出来ないから」と言うのを神妙に聞いている子供達。
これは親が言うよりも、先生が言うよりも聞くだろうなと思いました。
途中から現役の選手も参加して来たりして子供達は大興奮、幸せいっぱいの思い出に残る1日になったようです。
キャンプ2:ラッセル・ウィルソン・パッシング・アカデミー
地元アラスカ航空主催、クォーターバックのラッセル・ウィルソン選手のキャンプで、基礎練習ですからゲータレードのものと内容は同じですが、何しろラッセル・ウィルソン本人が5時間みっちりその場にいて、グループ写真を撮り、1人ずつの写真も一緒に撮ってくれるというのが目玉です。
アメリカ各地で行われるのがシアトルはワシントン大で1日だけだったのが、プロサッカーのサウンダースの練習地スターファイアーでのキャンプが追加されたのが、運よくチケット完売前に手に入れることが出来ました。
こちらがスターファイアー・スポーツセンター。
フットボールやサッカーのコートが何面もあり、屋内練習場もある一大施設です。
このキャンプは8歳〜17歳まで。
こちらもまず年齢でグループ分けをします。
実はこの日、はじめの予定では9時〜2時だったのが2時〜7時に変更になりました。
オフシーズン中は忙しい人ですから、スケジュールに合わせたのだろうと思いましたし、この時期のシアトルは夜は9時過ぎまで明るいので、夜の7時はまだ真っ昼間なんです。
それで誰からもクレームの書き込みはなかったものの、当日はディフェンスのリチャード・シャーマン)選手が主催のチャリティ・フットボールがセーフコ球場で行われることになっており、1時半に試合開始のそちらへウィルソン選手が出場するという発表があったものですから、キャンプのSNSが騒然となりました。
セーフコからスターファイアーまでは渋滞がなければ15分とはいえ、ホントに来るんだろうかと、練習が始まってからも親の方はドキドキハラハラ。
30分ほど遅れて到着し、グループ撮影が始まった時には、みんなホッとしました。
あとでシャーマン選手のフェイスブックを見たら、チャリティ・ソフトボール、ウィルソン選手は1イニングだけプレーしていなくなったんだそうです。
なるほど。
でも、いなくなった理由は特に明かされなかったようで、セーフコ球場にいたファン達はわけが分からず、多少ガッカリしていたみたいです。
また、うちは地元ですから気軽に行きましたけれど、皆さんオレゴンやアイダホ、モンタナ、アラスカ、カナダから、子供を日曜日のこのキャンプに参加させるために一家どころか親戚一同でシアトル旅行の計画を立て、1週間の予定で来て月曜日に帰るなんて団体がゾロゾロ。
子供も待ち時間に一緒にいる子達と話をすると、すごく遠くから来ている子ばかりでビックリしたそうです。
この日はウィルソン選手の彼女のシアラさんも会場に来ていて、1人ずつの写真を撮る時の手伝いをして、みんなにハイタッチをしてくれたと、子供が教えてくれました。
私はそれは見ていませんでしたが、ちょうど通路にいた時、彼女が急ぎ足で通り過ぎるのを「一緒に写真を撮って下さい」と何人もの人達が頼んでくるのに、ちゃんと1人ずつ立ち止まってあげているのを見て、いい人だな〜と思いました。
今年はシアトルの夏は例年になく暑く、特にウィルソン選手のキャンプの日は1番の暑さで最高気温が35度、その中を人工芝の上を走り回っていた子供達は体感温度40度ぐらいにもなっていたはずですが、水分補給と休憩は気をつけてくれていたせいか、倒れたり運ばれたりという子はいませんでした。
親は炎天下でヘトヘトでしたけれど、最後まで歓声をあげていた子供達、夢のような1日だったことでしょう。
うちの小学生も来年もぜひまた参加したいと切望していますが、さてどうなるでしょうか。
(8月お題"ぼくの夏休み")
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