[お題]シアトルでもサワードウ・ブレッドが名物なワケ
サワードウ・ブレッドといえばサンフランシスコ、サンフランシスコのサワードウと言えばボーディン・ベーカリーと言うほど有名なパン。
なぜかシアトルでも名物です。
パクリ?
いえいえ、そうではなくて、これにはゴールドラッシュと深い関わりがあるんです。
カリフォルニアのゴールドラッシュに少し遅れて始まったクロンダイク・ゴールドラッシュでは、金鉱探しはシアトルから出航してアラスカへ向かいました。
人が集まれば主食のパンが必要になるわけですが、当時はイースト菌は高価でしたし、運搬中に死んでしまう事も多かったそうで、それで天然酵母で膨らませるサワードウが便利だったのです。
彼らが使ったのはジャガイモ、小麦粉に水だけ。
それを室温で放置しておくと、まず空気中に自然に存在する乳酸菌が入り、それが作るグルコースやフラクトースなどを栄養源とする天然酵母が生長します。
温度管理に気をつけ、水と小麦粉を足し続けると、サワードウのスターターが出来るんだそうです。
このスターターは粉と水を足し続ければいつまでも培養し続けられるのだとか。
空気中に存在する菌は場所や気候により違いますから、サワードウと同じ名前で呼んでいても、店ごとに風味が全く違うパンが出来ます。
サンフランシスコのサワードウとシアトルでは全然違うパンになるんですね。
サワードウはどこのベーカリーでもスーパーでも置いていますが、お勧めしたいのは創業1897年のアラスカン・サワードウ・ベーカリーです。
ウォーターフロントの中心、マイナーズ・ランディングにありますので、観覧車グレート・ウイールに乗りがてらにでもお寄りになってみてください。
アラスカン・サワードウ・ベーカリー(Alaskan Sourdough Bakery)
Pier 57 Seattle, 1301 Alaskan Way, Seattle, WA 98101
(206) 838-5313
9am - 6pm
(9月お題"パン")
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