[お題]シアトルでもサワードウ・ブレッドが名物なワケ

公開日 : 2015年09月17日
最終更新 :
筆者 : Eko

サワードウ・ブレッドといえばサンフランシスコ、サンフランシスコのサワードウと言えばボーディン・ベーカリーと言うほど有名なパン。

なぜかシアトルでも名物です。

パクリ?

いえいえ、そうではなくて、これにはゴールドラッシュと深い関わりがあるんです。

SourdoughBread.jpg

カリフォルニアのゴールドラッシュに少し遅れて始まったクロンダイク・ゴールドラッシュでは、金鉱探しはシアトルから出航してアラスカへ向かいました。

人が集まれば主食のパンが必要になるわけですが、当時はイースト菌は高価でしたし、運搬中に死んでしまう事も多かったそうで、それで天然酵母で膨らませるサワードウが便利だったのです。

彼らが使ったのはジャガイモ、小麦粉に水だけ。

それを室温で放置しておくと、まず空気中に自然に存在する乳酸菌が入り、それが作るグルコースやフラクトースなどを栄養源とする天然酵母が生長します。

温度管理に気をつけ、水と小麦粉を足し続けると、サワードウのスターターが出来るんだそうです。

starter.jpg

このスターターは粉と水を足し続ければいつまでも培養し続けられるのだとか。

空気中に存在する菌は場所や気候により違いますから、サワードウと同じ名前で呼んでいても、店ごとに風味が全く違うパンが出来ます。

サンフランシスコのサワードウとシアトルでは全然違うパンになるんですね。

サワードウはどこのベーカリーでもスーパーでも置いていますが、お勧めしたいのは創業1897年のアラスカン・サワードウ・ベーカリーです。

ウォーターフロントの中心、マイナーズ・ランディングにありますので、観覧車グレート・ウイールに乗りがてらにでもお寄りになってみてください。

minerslandingoutside.JPG

アラスカン・サワードウ・ベーカリー(Alaskan Sourdough Bakery)

Pier 57 Seattle, 1301 Alaskan Way, Seattle, WA 98101

(206) 838-5313

9am - 6pm

(9月お題"パン")

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