「赤毛のアン」で初めて知った野菜・ルバーブ

公開日 : 2016年04月20日
最終更新 :
筆者 : Eko

毎年今ごろになると、大好きなウィドビー・パイ&カフェのルバーブ・パイが店頭に並びます。

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ちょっと待って、タイトルには「野菜」って書いてあるのに、お菓子?

そうなんです、ルバーブは甘く煮てパイやジャム、砂糖漬けにするのが一般的なんですが、立派なお野菜。

スーパーでは野菜売り場にこんな感じで売られています。

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セロリそっくりな真っ赤なルバーブは、フキやズイキのように茎を食用にします。なんと原産地はシベリア。ヨーロッパ、特にイギリスでは昔から食べられてきたそうで、繊維質が豊富でお通じを良くし、ビタミンCやカリウムやカルシウムも多くいので、肌の調子を整える効果もあるそうです。

ただし酸味がとても強いので、それを和らげるために砂糖を合わせるのだとか。

このルバーブを初めて知ったのは、子供の頃に愛読した「赤毛のアン」シリーズ3作目「アンの愛情」でした。

腹心の友・ダイアナがお父さんの伯母さんで「顔が手斧みたいで舌はもっと鋭い」と酷評されるアトッサ伯母さんにお裾分けに持っていくのが「大黄(ルーバーブ)のジェリー」です。アトッサ伯母さんは「あんたのお母さんは甘くしすぎるけど少しは飲み込んでみる」と言って受け取ります。

当時は和名の「大黄」という字を見て、黄色っぽいゼリー状の何かなんだろうと想像していましたが、おそらく茎の綺麗な部分を使った真っ赤なジャムだったのでしょう。ルバーブは熱に弱く、煮るとすぐ溶けてしまうのだそうですから。

今住んでいる家には1株だけルバーブが植わっています。旬は4月からですが、家の西側で午後にしか日が当たらないので、まだちょっと収穫には早いのですが...

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全体が高さ1メートルぐらい、茎が30センチぐらいになったら収穫できます。

まだ細いけれど、赤い茎がのぞいています。

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茎は真っ赤になるところとフキのような緑色のままの部分があって、日当たりのせいなのかな?とも思うのですが、赤いから熟しているということではなく、緑色の茎も味は変わりません。

ただ、ジャムや砂糖漬けにするには赤いほうが可愛いですから、選り分けて緑色の方をパイのフィリングにするのかもしれませんね。

ウィドビー・パイ&カフェのホームページを見るとルバーブ・パイは年間を通して作っているようですが、私が買いにいくスーパーでは他の季節には見ませんから、春にしか仕入れをしないのでしょう。

酸っぱさを和らげるために砂糖の他にイチゴと一緒に煮るのも一般的なようで、それをパイにしたものも入荷します。イチゴと一緒だと緑のルバーブも綺麗な赤になりますし。

でも何となくイチゴの風味が勝ってしまうように感じて、ルバーブだけのものがあれば必ずそちらを選びます。レモンの酸味とも一味違う、さっぱりとした酸っぱさが魅力です。

日本では信州で栽培が盛んだそうです。

機会があったら是非味わってみてください。

(4月お題"旬の野菜")

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