シリーズ「シアトルで朝ご飯を食べよう」①ビスケット編(『Biscuit Bitch』『Morsel』)
シアトルからこんにちは! 榛菜(はるな)です。
一日のよいスタートを切るのに大事な「朝ご飯」。外国を訪れたときは、いつもと違ったものを試してみるのも旅の醍醐味ですよね。というわけで、「シアトルで朝ご飯を食べよう」と題し、不定期シリーズでいろいろな朝食を紹介していきたいと思います。通常どおりの旅行ができるようになった際には、ぜひご参考にしてください。
第1回目のテーマは「ビスケット」です。
「ビスケットが朝ご飯?」と、ちょっと不思議に思うかもしれません。実はここアメリカでの「ビスケット」は日本と異なるものを指していて、「スコーン」によく似たものだとイメージしてもらえるといいかと思います。実際、イギリスのスコーンとアメリカのビスケットは、材料がほぼ同じだとされています。
ビスケットはもともと南部の農民たちが好んでいたと言われ、その理由としては、気軽に食べることができて腹持ちもよいため、農作業の合間に食べるのにぴったりだったことが挙げられています。アメリカのスーパーでは、オーブンで焼くだけで手軽にできたてのビスケットが楽しめる商品も置いてます。ビスケットが身近な食べ物であることがよくわかりますね。
▲アメリカの人気スーパー「Trader Joe's」に置いてある「バターミルクビスケット」。成形された生地が入っているので、開封してオーブンに入れるだけで、焼きたてが食べられます
ここシアトルではさまざまな南部料理も楽しめますが、ビスケットがメインのお店もあるので、今日はその中からふたつ取り上げたいと思います。
①「Biscuit Bitch」
まずひとつ目が「Biscuit Bitch」です。こちらはシアトル市内に2店舗構えています。
▲Belltownにある店舗外観
▲テイクアウトにした際、かわいらしいキャラクターがあしらわれた包みに入れてくれました
このお店のビスケットの特徴は、なんといっても食べ応えがあること!
ジャムやバターと一緒に食べるシンプルなものも置いていますが、ビスケットの間にボリュームのある具材を挟んだものが人気です。下の写真にあるのは、「ビッチ・ウィッチ(ホットリンク)(Bitchwich /Hot link)」($7.60)というもので、卵、チェダーチーズ、ホットリンクと呼ばれる、南部(ルイジアナ)スタイルのソーセージが入ったものです。
ビスケットからはみ出るぐらい大きなソーセージは、香辛料が効いていてかなりスパイシーなので、辛いものが好きな方にはおすすめです。朝からがっつり食べたい気分のときにトライしてみてください。
▲「ビッチ・ウィッチ(ホットリンク)」
また、ちょっと変わったものを食べたい気分のときは「カナディアン・ビッチ(Canadian Bitch)」($6.80)というものがあります。
こちらのビスケットは、ベーコンとたっぷりのメープルビーナッツバターというアメリカらしい組み合わせです。
包みを開けると、メープルビーナッツバターのあまい香りがふわっと鼻腔に広がり、塩気のあるかりっとしたベーコンが、ねっとり甘いスプレッドによくマッチします。あまじょっぱい組み合わせが好きなら選んでみてください。
ただし、ベーコンのしょっぱさよりもメープルビーナッツバターの甘さが勝つので、くどくならないよう、ドリンクは甘い物よりもコーヒーを選ぶのがベターかもしれません。追加料金で好きなトッピングも選べるのですが、この「カナディアン・ビッチ」に関してはバナナを加えるのがお店のおすすめだそうです!
▲「カナディアン・ビッチ」
ちなみにこのお店では飲み物も豊富なのですが、シアトルにちなんだ「Seattle Fog」($3.90~)という名前のオリジナルドリンクが有名です。「シアトルの霧」とは、おしゃれなネーミングですよね。どんなフレーバーなのか気になる方は、ぜひ実際に飲んで味わってみてください。先ほどの写真でも紹介した看板キャラクターをあしらったTシャツやトートバック、エプロンなどのグッズも販売されているので、気に入った方はのぞいてみてください。
■Biscuit Bitch (Belltown 70支店)
・住所: 2303 3rd Ave Seattle, WA 98121
・営業時間: 8:00~13:00
・定休日: なし
②「Morsel」
ふたつ目に紹介したいお店が「Morsel」です。こちらは「ユニバーシティ地区」にある名店で、筆者のいち押しです。
▲店舗外観
「ビスケットとグレーヴィー」($8.25)「チーズビスケット」($8.50)などの定番が人気ですが、個人的に好きなのは、「スパニッシュ・フライ(The Spanish Fly)」($9.75)というひと品です。
▲スパニッシュ・フライ
サンドイッチされたビスケットの間には、プロシュート、目玉焼き、マンチェゴチーズ、ルッコラ、アリオリソースが挟まれていて、見た目にも色鮮やかで上品です。ビスケットの焼き具合もほどよくきつね色となっていて、バッチリですね。半熟卵のとろっとしたソースが、プロシュートやチーズやビスケット生地に絡んでとてもおいしいです。人気店なのも頷けます。
最初に紹介した「Biscuit Bitch」がほろほろっと崩れやすく、ガツンと大ぶりなビスケットだったのに対し、こちらのビスケットは表面はかりっと、中にはもちっとした食感もあり、サイズはやや小ぶり(日本人にはちょうどいいぐらい)です。ビスケット専門店にもいろいろと個性があっておもしろいですね。
シアトル地元民が好むおいしいビスケットを食べてみたいと思った方、おすすめです。
■Morsel
・住所: 5000 University Way NE Suite D, Seattle, WA 98105
・営業時間: 8:00~15:00
・定休日: なし
以上、「シアトルで朝ご飯を食べよう」①ビスケット編をお届けしました。
しっかり朝食をとって、町歩きを楽しんでください!
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