シアトルで探す絶品シュトレン!① -ドイツのクリスマス伝統菓子・シュトレンを求めて!後編-
みなさんこんにちは!
シアトル特派員のシュローダー 彩です!
さて本日は、前回の「シアトルで探す絶品シュトレン!①
-ドイツのクリスマス伝統菓子・シュトレンを求めて!前編-」の「後編」、
いよいよ、購入してきたシュトレンをついに実食させて頂きます!
さてちょっとその前に、シュトレンにまつわるドイツの噂話をひとつ。
シュトレンは大きい物ほどおいしい、と本国ドイツでは言われているそうで、
同じ重さを買うなら、小さく焼かれた1つより、
大きく焼かれた物の1/2を買ったほうがおいしいとまで言われているとか。
では、今度こそ本題に戻り、前回のベーカリーで手に入れた、シュトレンに焦点を戻しましょう!
見た目はちょっと今まで見たことがないほど、まんまるです。
そしてとっても平べったい形をしています。
もともと坑道という意味を持つシュトレン、切った断面が坑道、
天井の低いトンネルのように見えることからこの名が来ている、というのも納得できます。
それでは早速カットして頂いてみます。
断面の横から「久しぶり!」と声をかけたくなる栗の実のような優しい黄白色のマジパンローマッセ
(アーモンドと水分2/3、砂糖1/3以下を挽いて練り合わせ作られるお菓子)が顔を覗かせ、
クルミやレーズン、砂糖漬けのオレンジピールなどが、
どこを切っても財宝のようにザクザクと詰まっています。
粉糖が降り積もった雪山のように覆いかぶさっていて、
その厚みが皆さんにも断面の写真からご覧頂けることでしょう。
あまりのフィリングの詰め込みように、平たいこちらのお店のシュトレン生地自体が耐えられずに、
厚めにカットしたつもりだったのですが、
丁寧に優しく手に持ったにも関わらず、瞬時にボロリ、と崩れてしまいました。
これは逆に美味しいアピールだと私の直感が囁きます!
しっとり、ほわっと軽めの生地はほろほろっと崩れ、パンよりもお菓子寄りで引きはなく、
スパイスは、カルダモン...でしょうか?
柑橘系の香りに似て非なる、独特の爽やかな、ピリッとした香辛料の香りが強めに効いています。
さらに、生地にたっぷりと折り込まれたフィリングが目と舌も楽しませてくれます。
マジパンは日本の製菓業界でも定評のある、ドイツ製のものを使用されているように思います。
食べた瞬間にあの独特の、アプリコットのお酒のような幸せな香りが口中を漂います。
こちらのお店のシュトレンは、ちょっと今まで味わったことのない個性的な美味しさでした。
ドイツとも日本とも違うスパイス使いや、その独特のかわいいまんまるな形も新鮮。
きっと、誰もが素直に幸せ、と感じるシュトレンだと思います!
さて、すこーしだけこの素晴らしいシュトレンに、私が恐れながら欲を言わせていただくと、
粉糖が準粉糖でないのがちょっと気になりました。
日本の粉糖ではそれほど違和感を感じたことがありませんが、アメリカのコーンスターチ入りの粉糖は、
なぜかとても酸味のある独特の香りが強く、その香りと味のせいで
せっかくの美味しいこちらのシュトレンの本当の風味や味が邪魔されていると感じてしまいました。
もちろん、降り積もった粉糖をしっかり払って食べれば、このシュトレンそのもの味や美味しさが
はっきりと際立ってとても美味しいので、問題はありません。
そして粉糖とバターが溶け合って、とろりとクリーム状になったものが張り付いた、このシュトレンの底の部分...!
「これこそがこのお店のシュトレンを楽しむ醍醐味!」
...と考えると、この粉糖の量も「必然」なのかもしれませんね。
パンやケーキも気になるものがまだまだたくさんあり、中でも、
スウェーデンの伝統菓子「セムラ(見た目はシュークリームに似ていて、
カルダモンの効いたブリオッシュパンにアーモンドペーストと牛乳でできたクリームを詰め、
その上にホイップクリームを絞って挟んだお菓子)」に目が釘付けになった私。
他にもその愛らしい見た目に、女性なら誰もが一目見て虜になるであろう、
同じくスウェーデンの伝統菓子「プリンセストルタ(ドーム状のスポンジケーキと
ホイップクリームを重ねてできたお菓子。上からピスタチオ色のマジパンで包む)」
が冷蔵ケースの中にお行儀よく並んでいました!これは是非頂いてみたい逸品です!
店員さんもマダムもとても親切で優雅な雰囲気のあるこちらのお店、
これから通い詰めることになりそうです。
【Byen Bakeri】
所在地:
営業時間:火曜日〜金曜日 AM6:00 - PM5:00
土曜日 AM6:30 - PM5:00
日曜日 AM7:00 - PM4:00
定休日:月曜日
さて明日も"連続クリスマスカウントダウン企画"と称して、
シアトルでついに見つけた絶品のシュトレン2つ目を、
「シアトルで探す絶品シュトレン!②-ドイツのクリスマス伝統菓子・シュトレンを求めて!-」と題してお送りします!
お楽しみに!
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♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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