シアトルで探す絶品シュトレン!② -ドイツのクリスマス伝統菓子・シュトレンを求めて!-

公開日 : 2016年12月22日
最終更新 :
panzanella08.JPG

シアトルで探す絶品シュトレン!②

-ドイツのクリスマス伝統菓子・シュトレンを求めて!-

みなさんこんにちは!

シアトル特派員のシュローダー 彩です!

クリスマスまで残すところも後わずかとなりましたね。

みなさんクリマスへ向けての準備はもうそろそろ万端、といったところでしょうか?

シュローダー家では、これがなくてはクリスマスが始まらない!そして、一年が終われない!

というほど大好物のシュトレンを求めて今日も日夜、

血眼になって極上のシュトレンを探し求めて駆けずり回っていました。

そして、ついにとうとう

「このためにシアトルに引っ越してきてよかった〜!」と思えるシュトレン達に出会いました。

今日は前回から引き続き、そんな素晴らしいシュトレンの名店2件目をご紹介させていただきます!

panzanella04.JPG

今回ご紹介させていただくのは、

シアトルに住むドイツ人の方々向けの情報サイトでイタリアのパン工房なのに、

ドイツパンの美味しいお店として推薦されていたパン屋さんのシュトレンです。

このお店はシアトルのダウンタウンからはかなり遠く、車でも1時間弱、

もし歩くとしたら7時間以上かかるところにあるパン工房です。

このお店は所在地は工房のみなのか、営業時間などHPでは一切記載されていません。

しかし、このお店の同じHPでシュトレンをお取寄せすることもでき、

その方法で試しに頂いてみようと思っていた矢先、まさかの嬉しい出来事があったのです!

panzanella01.JPG

なんと、私が大好きでよくお散歩がてらお買い物に行くフリーモントのスーパーマーケット

「PCCマーケット」に、このお店のシュトレンが並んでいるではありませんか!

これはもう今すぐ買うしかあるまい!と意気込んで手を伸ばすと、

どこからともなくこのお店の店員さんが私のすぐ横にすり寄ってきて囁くように言いました。

「このシュトレン、本当に美味しいわよ」

「たまにデリのコーナーで試食を出しているけど、今日は残念ながらないみたいなのよね...

どうしても味が気になるなら、試食を出す時があるからそのタイミングを見計らって試してみるといいわ!

大きいから買うのに躊躇するものね...?でも、本当にこの店のシュトレン、美味しいのよ〜」

panzanella02.JPG

こんなことを言われて、買おうと思っていた私が飛びついて買わないわけがありません。

何を買いに来たのだったかもう思い出すことはできず、

頭の中は「このシュトレンを今すぐ買う」の一択になってしまい、1.2kgのシュトレンを1箱片手に、

さっさと我が家に一目散、とんぼ返りして帰りました。

panzanella03.JPG

さて家に帰るなり厳重に箱入り包装された中身を開けてみると、

そこには美しい山形になったシュトレンが、箱のサイズに余分なくぴったりと収まっていました。

手に持ってもずっしりと重みがあり、美しく均等に仕上げられた形は、

おそらくシュトレン専用の型で焼き上げられたものでしょう。

panzanella05.JPG

粉砂糖と白砂糖をほど良くまぶしたシュトレンには、すでに美味しい熟成の証し!の

バタースポットがじわり、じわりと染み出ていて、「今すぐ食べて!」と私に合図を送っています。

ワクワクと期待に胸を大きく膨らませ、スッと包丁を入れて真ん中から切り分けてみます。

と、美しい山形の間に、 オーソドックスな素材ながら均等に、

フルーツとアーモンドがたっぷりと入っていました。

そして断面の完成された熟練の美しさに、ため息が出るほど職人の腕が光っていると感じます!

panzanella07.JPG

材料も本当に驚くほどシンプルで、

「小麦粉、レーズン、バター、アーモンド、砂糖、砂糖漬けのオレンジピール、レモンピール、

イースト、ラム酒、海塩」となっています。

写真からは伝わりにくいかもしれませんが、硬そうでボソボソっと見えるこの生地、

実は全くそんなことはなく、カットした表面全体は驚くほど端までしっとりとしていて、

押して少し返ってくる、きめの詰まったドイツパンのような弾力があります。

「...これは!ドイツで食べた独特の味と食感!」

それもそのはず、このシュトレンには、マジパンが生地そのものに練りこまれているのですから。

panzanella06.JPG

「ずっしりと重みがあるけれどパサパサではなく、飲み物がなくても喉につまらない!

これぞ本物のシュトレン!ドイツのシュトレンだ!」

と深く感動させて頂きました。スパイスは原材料に記載されておりませんでしたが、

どこか豊かな高揚する熟成した果実の甘みと香りが漂うのは、ラム酒によるものなのでしょうか?

ゴロゴロと入ったアーモンドやレーズン、そしてオレンジピールのほろ苦い酸味と甘みがが素晴らしく、

とてもいいアクセントになっています。程よい柔らかさもあり、

噛むとサク、と歯切れが小気味良いのもポイントです。

panzanella08.JPG

配合された材料の比率や作り方も、全てにおいて完成された味、と言うべきでしょうか。

非の打ち所がありません。このシュトレンを作った職人さん達に拍手、と思いました!

明日まで待ちきれずに今すぐもう一枚、邪道にも分厚〜く切っていただきたい!と思わせる

このシュトレンは、来年も必ず買うことを私に約束させた「まさに王道!」と呼ぶに相応しい味でした。

panzanella09.JPG

【 Panzanella bread Co. 】

所在地:12310 Hwy 99, unit #116, Everett WA98204

営業時間:記載なし

定休日:記載なし

次回も"連続クリスマスカウントダウン企画"と題して

「シアトルで探す絶品シュトレン!③ -ドイツのクリスマス伝統菓子

・シュトレンを求めて!前編-」をお送りします!

お楽しみに!

もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、

「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?

♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。