-シアトルで発見!メキシコの不思議な飲み物?オルチャータ!-
-シアトルで発見!メキシコの不思議な飲み物?オルチャータ!-
皆さんこんにちは!
シアトル特派員のシュローダー 彩です。
今日もシアトルは相変わらずの空模様で、シトシトと雨が降り続いています。
さてこんな日が続くと、やっぱりピリッと辛い、香辛料の効いたホットな食べ物と、
なぜだかお豆のホクホクとした煮込み料理が食べたくなってしまうもの。
そんなわけで今回も連続でご紹介するのは、我が家お気に入りのメキシコ料理店
「ブルーウォータータコグリル」(前回の記事はこちら)です。
今回は、前回、このお店のお料理の美味しさとボリュームに大満足のあまり、
ご紹介する機会を逃してしまった、主人が大好きなメキシコのドリンク「オルチャータ」をご紹介します!
...と言ってもこの「オルチャータ」なる飲み物、一体どんな物なのか?
皆さんはご存知でしょうか?
私も、日本に居た頃は日本のメキシコ料理店で見たことも聞いたこともなく、いつも主人が店員さんに
「オルチャータはありますか?」と訪ねるたびに、一体どんな飲み物なの?と、
不思議で謎めいた存在だったドリンクでした。
さて、そんな事も忘れかけていた、とある日の昼下がりのこと。
いつも通りこちらのお店で注文を終えると、会計レジで、名物と言っても過言ではない、
このお店の陽気で明るい店長さんに、なぜか私が突然スペイン語の挨拶を教えてもらっていた時のことです。
主人がふ、と目をやったレジ横のドリンクコーナーで、
ついに夫にとっては久々の私にとっては念願の、「オルチャータ」らしき物を発見
(プライスカードがなく、透明のドリンクカップに入っていたため)したのです!!
「こ、これは...もしや!!?」と半ば興奮気味に店長さんに質問する主人。
すると、「うん、そうだよ!もちろん「オルチャータ」だよっ!」
とのお返事が快く帰ってきたではありませんか...っ!
「それじゃあランチと一緒にこれもください!」と注文し、先にオーダーしていた、
日本のコンビニで売っている片手で食べ歩きできるブリトーの5、6倍はある特大ブリトー
(これが本当のサイズだとか)と一緒にいただきます。
ブリトーの中身も日本のものとは違って、サルサソースのホットでスパイシーなトマトのフレッシュな酸っぱさ、
味付けに使用されているメキシコ料理独特のスパイスは、燻製したようなスモーキーな辛味を持ち、
ワカモレやサワークリームのまろやかな酸味と舌触りに絡められた、お米やお豆、
お肉がムギュッと詰まっていて、おやつや軽食ではなく、ガツンと食事!!という食べ応えです!
さらに、ブリトーに使われる生地は薄いけれどコーンではなく小麦粉なのでもっちりモチモチっと、
とても引きが良く、ジューシーな具がみっちりと詰まっているにもかかわらず、
具材をしっかりと抱き抱えていました。
さて!それでは次はいよいよ、長年の私の謎だった飲み物「オルチャータ」の正体と、その感想は...?です!
まず最初に感じたのは、自分でもびっくりするほど意外な事に、
「なんだか懐かしいような馴染みのある味」
だったということ。
見た目はうっすら白茶色の乳白色で、ミルクというよりアーモンドミルクに近い色です。
容器の下に沈殿したスパイスのようなものがあったので、ストローでよくかき混ぜて飲んでみました。
味には、まろやかな甘みがあります。
無糖だと思っていたので、最初、ちょっとびっくりしてしまいました。
スパイスはシナモンで、ほんのりやさしい甘みとスパイスの効いたこのミルクのような飲み物は、
どことなく口当たりがマッコリに似ています。
もちろん酸味もなく、発酵されているわけでもアルコールが入っているわけでもありません。
マッコリを発酵させず、お酒になる前の状態のものに、シナモンとお砂糖をひとふり加えたような、
まろやかで穏やかな甘みのあるドリンクでした。
後で家に帰り調べてみますと、
「オルチャータ」とは「キハマスゲという植物の地下茎の汁を使って作られる」とありましたが、
アメリカでは入手困難で高価な食材であるため、
「ライスミルクにアーモンド粉末やメロンの種で風味を添加したもの」が主流となっているのだそうです。
ちなみに飲み物としては、さらにそこに砂糖や蜂蜜、スパイスを加えて完成、なんだそうです。
なるほど、お米が主原料だからこそ、お米に慣れ親しんだ日本人の私には
「懐かしいような味」と感じることができたんですね!納得しました!
ふむ、さてしかし、
今度は「本物のキハマスゲの地下茎を絞って作った」という「オルチャータ」、
味の想像が全くつかないですが、ぜひいつか機会があれば頂いてみたいものです!
-偶然発見!オルチャータ味のチョコレート!-
先日、私の大好きなシアトルのローカルチョコレートカンパニー「テオチョコレート」
(テオチョコレートの記事はこちら)が季節の期間限定の商品と題して
3種類のチョコレートバーを発表していました。
他の2種類については、私の心に飛びつくような魅力的な響きではなかったのですが、その中の一つが、
2度目を擦って確認してしまうほど、私の中でタイムリーで心を鷲掴みにする話題だったのです...っ!
なんとなんと...!
その正体は「オルチャータ」味のチョコレートバーでした!
期間限定でフリーモントの工場併設のショコラブティックのみで販売していると知るや否や、
疾風のごとく飛んで行き購入したこのチョコレート、春らしくかわいいパッケージにもウットリです。
急いでいたので気がつかなかったのですが、家に帰ってからよくよくパッケージを確認すると、
使用されているのは45%のミルクチョコレートがベースでした。
個人的には74%程度のビターチョコレートが好みですが、あのオルチャータのミルキーな味を再現するには、
私的に、ミルクを連想させるホワイトチョコレートで作っているに違いない!
と思いこんでいたので、ちょっと残念です。
さらに今度はパッケージを開けてみて2度目のびっくり!
チョコレートバーの中になにやらパフやクランチらしきものが練りこまれている様です...!
なるほど、この練りこまれた素材でオルチャータの再現力を高める作戦でしょうか??
パキッと割っていただいてみると、サクサク軽いクランチパフに、ほんのり甘いバニラの香り、
シナモンの風味が程よく、優しく後味に鼻を抜けます。
原材料を見てみると、ブラウンライスとキノアという、さすがはテオチョコレートな、
一筋縄ではいかないスーパーフードを使ったクリスピーパフに、バニラの粉末、シナモン
(ちなみに全てオーガニックかつ、フェアトレードの素材です!)
という構成でオルチャータの風味を再現していました。
チョコレートもクリスピーなパフも、お味ももちろん美味しいのですが、
残念ながら、私の中で美味しいチョコレートにパフが入っていると、
なぜだか味わいが半減してしまう気がするのと、やっぱり、オルチャータは飲み物なので、
なめらかなチョコレートだけで(厳密に言うと私的にはホワイトチョコレートで)
味の再現率を極力高めて欲しかったなあ...と思いました。
いつも美味しいチョコレートなだけに、私の期待が大き過ぎたのかもしれません。
でも、こうして果敢に新しいものに日夜、挑戦するテオチョコレート、その粋な心意気と向上心に、
やっぱりファンの私は今回も関心しきりです。
これがチョコレートになったら...という発想すらなかった「まさかの味」を、
こうして試すことができたのも、嬉しい経験になりました!
ごちそうさまでした!
【 Theo Chocolate(テオチョコレート) 】
所在地 3400 Phinney Avenue North, Seattle, WA 98103
営業時間 AM10:00 - PM6:00
定休日 なし
【 Blue Water Taco Grill 】
所在地:515 Queen Anne Ave. N. Seattle, WA 98109
店舗名:Queen Anne
営業時間:月〜土 AM11:00 - PM9:00
日曜日 AM11:00 - PM7:00
定休日:なし
次回も、アメリカ・シアトルの情報を、 在住者の目線を通してお伝えしていきたいと思います!
お楽しみに!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?
♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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